Contents
エリウッド&ヘクトル C
- 【ヘクトル】(左)
-
よぉ、エリウッド!
無事だな?▼
- 【エリウッド】(右)
-
? 僕なら大丈夫だ。▼
- 【ヘクトル】
-
そっか。▼
- ヘクトル消える
- 【エリウッド】
-
ヘクトル、ちょっと待て!
何か用があるんじゃないのか?▼
- ヘクトル現れる
- 【ヘクトル】(左)
-
いや、とりあえず生きてて
元気に戦ってて、問題なし。▼
俺の見てないとこで無茶なこと
やってねえか、気になっただけだ。▼
- 【エリウッド】
-
それはお互いさまだろう?▼
- 【ヘクトル】
-
俺はいいんだよ、
頑丈にできてるからな。▼
少しくらい無理したって
どうってことねえ。▼
しかし、おまえは生まれつき
あんまり丈夫な方じゃねえし、▼
旅にも慣れてねえんだ、
無理を続けると、そのうちぶっ倒れるぞ。▼
- 【エリウッド】
-
ヘクトルと比べれば、ほとんどが
ひ弱に分類されるんじゃないか?▼
・・・どちらにしても、戦いは
体力だけが勝敗を決めるわけじゃない。▼
君と、12歳の時から続けている
ふた月に一度の手合わせでも、▼
30戦14勝12敗4分けで、
僕が勝ち越しているしね。▼
- 【ヘクトル】
-
あぁ? ちょっと待て!▼
確かこの間の勝負で、
31戦13勝13敗5分けのはずだぜ?▼
- 【エリウッド】
-
いや、僕の方が正しい。▼
- 【ヘクトル】
-
なんだよ。 その自信は
どこからくるもんなんだ?▼
- 【エリウッド】
-
・・・学問所での算術の時間、必ず
大いびきで寝ていたのは誰だ?▼
- 【ヘクトル】
-
うっ。▼
- 【エリウッド】
-
・・・心配してくれた
気持ちだけは受け取っておく。▼
さ、戦いに戻るぞ!▼
- エリウッド消える
- 【ヘクトル】
-
おい! 待てよ!!
・・・ちっ。▼
エリウッド&ヘクトル B
- 【エリウッド】(右)
-
どうしたんだ、ヘクトル?
あくびなんかして。▼
戦いの場で不謹慎だぞ。▼
- 【ヘクトル】(左)
-
・・・いや、なんか
夢見が悪くってな。▼
- 【エリウッド】
-
夢? どんな夢なんだ?▼
- 【ヘクトル】
-
・・・笑うなよ?▼
- 【エリウッド】
-
? わかった。▼
- 【ヘクトル】
-
・・・小さな女の子を肩に乗せてる、
すっげえヒゲ面の大男がでてきた。▼
その女の子が、そいつを「おとうさま」って
にこにこしながら呼んで、▼
その「おとうさま」ってのも
「我が愛しい娘よ」って返す。▼
・・・って感じの短いもんなんだが、▼
なんかこう、遠い記憶にあったような
なかったような・・・▼
男の方は俺の親父に似てる気もするんだが、
だとしたら、女の子は誰かわかんねえし。▼
とにかく、えらく可愛い子だったぜ。▼
- 【エリウッド】
-
女の子の髪の色は?▼
- 【ヘクトル】
-
青だ。▼
- 【エリウッド】
-
男の髪とヒゲの色は?▼
- 【ヘクトル】
-
確か、青かったな。▼
- 【エリウッド】
-
じゃあ、きっと
君の未来の姿だよ。▼
すごいヒゲ面か・・・
はははは▼
- 【ヘクトル】
-
笑うなっつったろ!▼
・・・しかし、あれが俺だとすると
気にいらねえな。▼
- 【エリウッド】
-
どうして?▼
- 【ヘクトル】
-
俺の娘とおぼしき女の子は▼
後からでてきた男のガキに
連れて行かれちまった。▼
・・・まてよ、そのガキの髪は
赤かったように思うんだが・・・▼
- 【エリウッド】
-
いいがかりはよせよ。
赤い髪なら他にも・・・▼
- 【ヘクトル】
-
いーや! あれは絶対
フェレ家の面構えだったぜ!▼
いくらおまえと俺の仲でも、
娘は絶対、嫁にやらねーからな!!▼
- ヘクトル消える
- 【エリウッド】
-
ヘクトル!▼
・・・正夢になったら、
大変そうだな。▼
エリウッド&ヘクトル A
- 【エリウッド】(右)
-
ヘクトル、覚えているか?▼
- 【ヘクトル】(左)
-
何を?▼
- 【エリウッド】
-
今から、
ちょうど十年前だ。▼
オスティアで、代々リキア諸侯が行う
盟約の儀式があっただろう?▼
「リキアの領地が他の侵略を受けた時は、
みなが一丸となって戦う」・・・▼
親たちがその儀式をしている間、▼
僕たち子供は、
一つの部屋に集められていた。▼
- 【ヘクトル】
-
ああ、覚えてるぜ。▼
「貴族の子息としてのたしなみ」とかで
椅子に座って、ムダに動かず▼
横の奴と談笑をしながら待ってろって
閉じこめられたんだったな。▼
ついてねぇことに、俺の右隣が
あのラウスのエリックで▼
最初はやたらに、こび
へつらってやがったっけな。▼
- 【エリウッド】
-
そうそう。 あの時は
みんな初対面だったから▼
エリックも、君の性格を知らず▼
オスティア候公子に取り入ろうと
必死で話しかけてたようだね。▼
- 【ヘクトル】
-
へっ あいつは、あの時から
口だけの野郎だったな。▼
「リキアの未来のために
僕らも力を合わせていこう」とか▼
言って、いざってとこで逃げやがって。▼
- 【エリウッド】
-
それを責めるのは可哀想だよ。▼
いきなり「よし、じゃあ俺たちも
誓いの儀式をするぞ!!」って▼
立ち上がるなり、ナイフで自分の
手のひらを切りつけたんだ。▼
他のみんなも、その場で固まっていた。▼
- 【ヘクトル】
-
互いに、自分で傷つけた手のひらの血を
差し出して合わせる・・・▼
昔から伝わる勇敢な戦士の慣わし
だって聞いてたからな。▼
男なら、一度はやってみたいだろう?▼
ま、誓いをかわす度胸があった奴は
一人だけだったけどな。▼
- 【エリウッド】
-
・・・あの時、君の手をとったことを
僕は今でも誇りに思っている。▼
- 【エリウッド】
-
僕たち二人は、
生涯志を同じくする友。▼
一方が危機に陥った時は、
命を賭けて相手を守る・・・▼
あの約束を憶えていたから、
駆けつけてくれたんだろう?▼
- 【ヘクトル】
-
これからも、
その誓いを破る気はないぜ。▼
- 【エリウッド】
-
僕も同じだ。▼
- 【ヘクトル】
-
じゃあ、せいぜい長生きしようぜ。▼
お互いが、よぼよぼのじーさんになっても
駆けつけれるようにな。▼
- 【エリウッド】
-
ああ、もちろんだ。
・・・死ぬなよ、ヘクトル。▼
- 【ヘクトル】
-
おう!▼
おまえこそ、俺より先に死んだら
絶対に許さねぇからな!!▼