ワールドマップ
-
捕虜救出のため、あえて敵の罠に飛び込み
寡兵で駐屯軍を打ち破ったミカヤ
イズカが宣伝するまでもなく
シフ沼での彼女の活躍は瞬く間に
デイン中に知れ渡ることとなった
人々はミカヤを女神の使い――
【暁の巫女】と褒め称え
待ち望んでいた救世主の出現に胸を躍らせた
各地では民衆が一斉に蜂起
その爆発的な広がりは散発的な暴動の域を越え
駐屯軍といえども、もはや抑えようがなかった
ここにいたって、ジェルド将軍はデイン全土の掌握を断念
駐屯軍を王都周辺に集結させる
いまだ解放軍をはるかに越える大兵力で
分厚い守りを固めようとしたのである
しかし、勢いづく解放軍にとって
士気の低下した駐屯軍はもはや敵ではなく
次々と防衛線を突破していく
ラグズの件で
ミカヤたちはイズカとの確執を内包したままであったが
解放軍は破竹の快進撃を続け
ついに王都まであと数日というところに迫った
オープニング
- 【トパック】(左)
-
おい、聞いて驚け!
大ニュースだっ!▼
- 【サザ】(右)
-
どうした、そんなに慌てて?▼
- 【トパック】
-
ベグニオンから、
神使の視察団が来る!▼
- 【ミカヤ】(右端)
-
ほ、本当…!?▼
- 【トパック】
-
やっと準備が整ったって
神使から連絡が入ったんだ。▼
ついでに、この知らせは
同時に駐屯軍側にもいってるらしい。▼
神使は帝国皇帝の名において、
これ以降の軍事行動を、一旦
全て停止せよって勅令を下したそうだ。▼
まったく、やってくれるぜ!▼
- 【ミカヤ】
-
じゃあ……
もう、戦わなくてもいい…の?▼
- 【サザ】
-
あぁ…
……あまりにあっけなくて
信じられないけどな……▼
- 【トパック】
-
心配ないって!
視察団長は、ペルシス公だって話だし。
彼らが到着すれば、もう勝ったも同然だって。▼
- 【サザ】
-
ペルシス公だと?
そんな大物を派遣してくれるのか。▼
- 【トパック】
-
ほんと驚くだろ?
神使に感謝しないとな!▼
- 【ミカヤ】
-
…どういう方なの?▼
- ムワリム現れる
- 【ムワリム】(左端)
-
ペルシス公は、若くして
元老院議長を務められ……▼
なおかつ、神使様を補佐する
宰相という地位の…有能なお方です。▼
- 【トパック】
-
すっげえ、いい人!
おれたちにも親切にしてくれるし、▼
あんななよっとした姿なのに
めちゃくちゃ切れ者ってとこも、
尊敬しちまうんだよな~。▼
前の戦いでもさ、元老院は
クリミアに兵を貸すのを渋ってたんだけど、▼
ペルシス公が戻ってきたら、
あっという間に派兵が決まって……と、▼
……悪い。▼
- 【ミカヤ】
-
どうして謝るの?▼
- 【トパック】
-
や、だってさ…
クリミアが戦ったのはデインじゃん。▼
ベグニオンの派兵がなかったら、
デインもこんな状態に
なってないかもしれないのに……▼
それを決定した奴を褒めるのは
無神経かなー…って。▼
- 【ミカヤ】
-
そんなこと気にしなくていいのに。
視察団の長が良い方なのは、
デインにとって嬉しい報せだわ。▼
- 【トパック】
-
…だよな?▼
じゃあさ、早速、
他の奴らにも知らせて来いよ。
みんなを早く喜ばせてやんねーと。▼
- 【ミカヤ】
-
ええ、ありがとう!
いきましょう!▼
- ミカヤ消える
- 【サザ】
-
? どうした、
おまえたちは行かないのか?▼
- 【トパック】
-
えーっと…うん。
おれたちは遠慮しとく。▼
- ミカヤ現れる
- 【ミカヤ】(右端)
-
どうして?
視察団が来てくれるのは
あなたたちのお陰なのよ?▼
いっしょに王子に報告を……▼
- 【トパック】
-
いや、そうなんだけど。
でもいいから…!▼
- 【ミカヤ】
-
……イズカ殿ね?
王子の傍にはあの人がいるから……▼
- 【トパック】
-
…うん、そういうこと。
だからさ……▼
- 【ミカヤ】
-
じゃあ…報告を済ませたら、
またすぐに戻ってくる。
待っててね?▼
- 【トパック】
-
わかった。
わかったから、早く行けって!▼
- ミカヤ・サザ消える
- 【トパック】
-
……あとちょっとだ。
嫌なこともあったけど、
最後まで見届けさせてくれな?▼
- 【ムワリム】
-
はい、坊ちゃん。
あなたが望むとおりに。▼
- 画面暗転
- デイン王城
- 【帝国の使者】(右)
-
…以上、
皇帝陛下よりの勅命である!▼
駐屯軍はただちに武装を解除、
デイン王城内に集まり
視察団の到着を待つように。▼
- 【ジェルド】(左)
-
…………▼
- 【帝国の使者】
-
ヌミダ公は、万事において
そなたたちが勝手にやったことだと
申し出ておるが……▼
神使様は、そなたたちの申し開きを聞き
その上で判断されると仰られておられる。▼
助かる道は、まだ残されているのだ。▼
思慮に欠ける行動をとり、
自分たちに不利になることがないよう…
くれぐれも注意なされよ。▼
- 【ジェルド】
-
……それはもう。
神使様のご配慮に対し、
心より御礼申し上げますよ。▼
全て使者殿の
仰られるとおりに致しますとも。▼
- 画面暗転
- 【ジェルド】(左)
-
はっ あのお方にしては
実に見事な幕引きだ。▼
まさか駐屯軍全てを切ってくるとは……
それだけの度胸があるなんてな。
く くくく▼
- 【アルダー】(右)
-
全て終わり…ですか。
我々はヌミダ公の罪を被って処断される……▼
お情け深き神使様が、
こちらの言い分も聞いてくれるというのが…
せめてもの救いなんでしょうかね。▼
ヌミダ公を、なんとか
道連れにできるといいんですが。▼
- 【ジェルド】
-
それは…間違いなく無理だ。
なにしろ俺たちは、ヌミダ公……
引いては元老院の不正の証のようなもんだ。▼
神使に会わせるぐらいなら、
どんな手段を講じてでも始末にかかるだろうさ。
そしてそれを…神使では止められない。▼
- 【アルダー】
-
もう、何もかも捨てて逃亡し……
夜盗団にでもなりますか?▼
- 【ジェルド】
-
いや…そこまでして
生き延びたいとは思わない。▼
俺たちは腐っても帝国軍人だ。
強盗になって生き延びるよりは
戦って死ぬ道を選ぶ。そうじゃないのか?▼
- 【アルダー】
-
……将軍なら、
そう言うだろうと思ってましたよ。▼
- 【ジェルド】
-
道連れにするなら、
あんな老いぼれ爺より
おあつらえ向きの獲物がある。▼
俺たちの計画をとことん覆し、
いまの状態に追い込んでくれた……
あの娘がな。▼
- 【アルダー】
-
ジェルド隊最後の仕事としては
うってつけですな。
皆、張り切るでしょう。▼
- 【ジェルド】
-
作戦は今深夜決行。
狙うは……小娘の首ただひとつ。▼
- 画面暗転
- 解放軍陣営
- 【デイン兵】(上)
-
おれたちは、帝国に勝った!
祝いだ! 祝いだ!▼
- 【デイン兵】(下)
-
うおー すげえ。
うまそう!▼
- 【デイン兵】(上)
-
デイン王国ばんざい!
今夜は食うぞーっ!!▼
- 【イズカ】(上)
-
ウオホン!
皆、静まれ!!▼
これよりペレアス王子から
お言葉がある。
……王子、どうぞ。▼
- 【ペレアス】(上)
-
みんな、
これまでよくやってくれたね。▼
帝国から神使の視察団がやってくれば、
デインは解放される!
戦いは終わったんだ。▼
少し気が早いけど、
今夜はその祝賀会だ。
酒も料理も存分に用意した。▼
どうか心ゆくまで楽しんでくれ。▼
- 【デイン兵】(下)
-
はーい、楽しんでまーす!▼
- 【ペレアス】
-
今夜は無礼講だ。
好きなだけ騒ぐといい!▼
拠点終了後
- 【ミカヤ】(下)
-
……ふぅ…▼
ユンヌ…!
どうしたの? あなたまで
抜け出してこなくていいのに。▼
くす
あなたは不思議な鳥よね……
夜でも自由に飛びまわれるなんて。▼
ねえ、ユンヌ……
わたし…なんだかとても疲れたわ。▼
視察団が来ると決まって…
やっと肩の荷が下りたのかも。▼
……ユンヌ、もう少しでネヴァサよ。
あの懐かしいネヴァサに…帰れる……▼
……そして… デインを……
…… ………………▼
- ジェルドたちが出現
- 【ジェルド】(下)
-
……
馬鹿騒ぎを逃れて1人きりか。▼
ずいぶん無用心じゃないか、
【銀の髪の乙女】……
いや、いまは【暁の巫女】だったか。▼
お得意の奇跡とやらを、
起こせるものなら起こしてみろ。▼
- 【ミカヤ】(上)
-
……ん……
…な…に……▼.
!!
……敵っ!?▼
戦闘開始後
- 【ジェルド】(上)
-
もっと早く……
あの森でおまえを捕らえたときに
殺しておくべきだったな。▼
- 【ミカヤ】(下)
-
ジェルド将軍…!?
どうして、ここに……▼
- 【ジェルド】
-
ほう、覚えていたか。
……多少は成長したようだな。
以前は構えても隙だらけだったのに。▼
- 【ミカヤ】
-
………▼
- 【ジェルド】
-
おまえのお陰で俺は滅びる。
だが、どうしても道連れが欲しくてな。
だから迎えに来てやったぞ。▼
- 【ミカヤ】
-
わたしを殺しても…
何も変わらないのに?▼
王子がいれば、デインは
再び王国として復活できるわ。▼
- 【ジェルド】
-
ははっ 王子か!
いたな、そんな奴が。▼
あんな小物が王になったところで
何ができる!?▼
せいぜい国が荒れる原因に
なってくれるぐらいさ。▼
- 【ミカヤ】
-
王子を侮辱しないで!
あなたに何がわかるの!?▼
- 【ジェルド】
-
わかるさ。
あれは自ら光を放つことのない
まがい物の石くれだってな。▼
民を惹きつけてやまぬ輝き、
人を支配する力をもった宝石は……
ここにある。▼
- 【ミカヤ】
-
………▼
- 【ジェルド】
-
民が欲しているのは
王子などではない。
おまえだ、【暁の巫女】。▼
だから俺はおまえを奪う。
デインという国から
希望の光を奪ってやるのさ。▼
- 【ミカヤ】
-
いいえ、希望は消えないわ。
あなたたちがどれほど押さえつけようと
みんなの心の中には希望が残っていた。▼
デインを…自分たちの国を
取り戻したいという想いが残っていた。▼
たとえわたしが死んだって、
その気持ちは消えたりしない!▼
- 【ジェルド】
-
……じゃあ、試してみよう。
俺とおまえ、どっちが正しいのか……▼
死の先に世界があるなら、
そこから確かめてみることだ!!▼
- ジェルドが移動
- 【ミカヤ】(下)
-
!!▼
- 漆黒の騎士が出現
- 【ジェルド】(上)
-
ぐは……!?▼
- 【ミカヤ】(下)
-
あ、あなたは……?▼
- 【漆黒の騎士】(下)
-
…安心するがいい。
乙女よ、そなたには指一本触れさせぬ。▼
- 【ジェルド】(上)
-
貴様…貴様は……▼
- 【漆黒の騎士】
-
私はかつて…デイン王国軍にて
【四駿】の位を冠した者。▼
漆黒の騎士という名に聞き覚えあらば、
この場を退くがいい。▼
- 【ミカヤ】(下)
-
あなたが……
あの漆黒の騎士…?▼
- 【ジェルド】(上)
-
馬鹿な…
漆黒の騎士なら……
3年前の戦いで死んだはずだ。▼
じゃあ、何か?
おまえは、その亡霊だとでも
言うつもりか!?▼
- 【漆黒の騎士】(下)
-
……退かぬのか?▼
- 【ジェルド】
-
へ… へへ
おまえが本物かどうか、
試してみるのも一興だ。▼
何の術を使ったかは知らんが、
不意打ちをくらわせたぐらいで
俺を負かしたとは言わせんぞ。▼
- 【漆黒の騎士】
-
愚かな……
では、くるがいい。▼
- 【ジェルド】
-
あぁ。だが……
まずは俺の可愛い部下たちの
相手をしてもらおうか。▼
明かりを消せ!!▼
- 視界が狭くなる
- 【ミカヤ】(下)
-
……あ……▼
- 【漆黒の騎士】(上)
-
乙女よ。
私がそなたの盾となろう。
決して傍を離れるな。▼
- 【ミカヤ】(下)
-
は、はい。▼
ミカヤ→漆黒の騎士
- 【ミカヤ】(下)
-
あの…▼
- 【漆黒の騎士】(上)
-
……辛くはないか?▼
- 【ミカヤ】
-
はい。
だいじょうぶです。▼
- 【漆黒の騎士】
-
乙女よ、私の近くに。
そなたは……必ず守る。▼
- 【ミカヤ】
-
騎士様……▼
ミカヤ死亡時
- 【ミカヤ】(上)
-
わたしが…死んでも……
…デインは……きっと………
ご…めんね… サ…ザ…………▼
- 【漆黒の騎士】(下)
-
……乙女が失われ、
奇跡は潰えた……
デイン再興もまた幻と消えるか……▼
ジェルド初戦時
- 対ミカヤ
- 【ミカヤ】
-
ジェルド将軍!▼
あなたたち駐屯軍に、
デインの民がどれほど
苦しめられてきたか……▼
その報いを受ける時が来たのよ!▼
- 【ジェルド】
-
地べたを這いまわる
虫けらの気持ちなど……
俺の知ったことか!▼
- 対漆黒の騎士
- 【ジェルド】(下)
-
くっ 強い……!▼
- 【漆黒の騎士】(上)
-
…貴様ごときに
私の相手が務まると思ったか?
身の程をわきまえよ。▼
クリア後
- 【漆黒の騎士】(右)
-
祈るがいい。これで止めだ。▼
- 【ジェルド】(左)
-
へっ……
情け深いことだ………▼
- 画面暗転
- 【アルダー】(左・左向き)
-
ぐ……▼
- 【ジェルド】(左端)
-
アルダー!? おまえ……▼
- 漆黒の騎士後ろに下がる
- 【漆黒の騎士】(右端)
-
………▼
- 【アルダー】
-
…陽動隊……任されましたけど…
……やはり最後は……
将軍と…共にありた…いと……▼
- 【ジェルド】
-
馬鹿め……▼
- 【アルダー】
-
ジェルド将軍… …あなたは……
めちゃくちゃな上司でしたが……
そ…れでも………▼
……私も…部下たちも
みんな……あなたを慕って……▼
………………▼
- 【ジェルド】
-
………………▼
- 【漆黒の騎士】
-
………▼
- 【ジェルド】
-
どうした?
なぜ……殺さない?▼
- 【漆黒の騎士】
-
生憎だが、
武器を構えぬ者を斬る剣は
持ち合わせていない。▼
- ジェルド前に出る
- 【ジェルド】(左)
-
…っざけるなぁっ!!!▼
- ミカヤ現れる
- 【ミカヤ】(右)
-
やめて! もう、やめて!!
あなたを庇って死んでいった人がいる。▼
それなのに…どうしてまだ
命を捨てようとするの…!?▼
- 【ジェルド】
-
………っ!▼
- ジェルド消える
- 【ミカヤ】
-
…………▼
- 【漆黒の騎士】
-
このまま…見逃すのか?▼
- 【ミカヤ】
-
……時間をあげたいんです。
失った仲間を埋葬し
祈るための時間を………▼
- 【漆黒の騎士】
-
そうか。▼
- 画面暗転
- 【ミカヤ】(右)
-
あの…助けてくださって
ありがとうございました。▼
- 【漆黒の騎士】(左)
-
……いや。▼
- 【サザ】(吹き出しのみ)
-
ミカヤ、無事か!?▼
――っ!▼
- サザ現れる
- 【サザ】(右)
-
おまえ……!▼
- 【ミカヤ】(右端)
-
やめて、サザ!
この人は…わたしを助けてくれたの!▼
- 【サザ】
-
!?▼
- 【漆黒の騎士】
-
………▼
- 【サザ】
-
ミカヤ、
こいつが誰か分かっているのか?▼
- 【ミカヤ】
-
漆黒の騎士……デイン人で
その名を知らないものはいないわ。▼
アシュナード王の【四駿】の一。
最強の剣使い……▼
- 【サザ】
-
そう、そして……
クリミアのナドゥス城で
アイク将軍によって倒された。▼
それが…どうして
生きてここにいるんだ!?▼
- 【漆黒の騎士】
-
私は…あの者との勝負に敗れはしたが、
死したわけではなかった。
その証拠に……こうしてここにいる。▼
- 【サザ】
-
何が目的だ?▼
- 【漆黒の騎士】
-
デイン王国の復興……
そのために来たのだ。▼
- 【サザ】
-
……それが真実だとしても…
もうその必要はない。
戦いの決着は既についた後だからな。▼
- 【漆黒の騎士】
-
…果たしてそうだろうか?▼
- 【サザ】
-
なに…!?▼
- 【ミカヤ】
-
サザ…
さっきまでここに
ジェルド将軍がいたの。▼
- サザが右を向く
- 【サザ】(右・右向き)
-
あいつ…!
襲撃の目的は
王子だけじゃなかったのか!?▼
- 【ミカヤ】
-
この方が助けてくれなければ……
わたしはあの男に殺されていたわ。▼
- 【サザ】
-
……ここには、奴の死体がない。
ということは…生きているんだな?▼
- 【ミカヤ】
-
ええ。▼
!!▼
………………………
………あ…そんな……▼
- 【サザ】
-
どうした!?▼
- 【ミカヤ】
-
……………
希望の光の前に…暗雲が見える……▼
もしかすると……
彼を逃がしたことによって
よくないことが起きるのかも………▼
- 【サザ】
-
分からないのか?▼
- 【ミカヤ】
-
……黙ってたけど……
少し調子を崩していたの。▼
頭がぼぅっとして……
いつもは鮮明に見えるものが
ぼんやりとしか見えない。▼
声が聞こえたのも…久しぶりで……▼
わたしは…取り返しのつかないことを
してしまったのかもしれない。▼
- 【サザ】
-
……いいや、
おそらく大丈夫だ。▼
さっき王都からの報せが届いた。
視察団に先がけて
帝国の使者がネヴァサに到着したと。▼
使者はデイン王城に赴くなり
皇帝の命によって駐屯軍の権利を剥奪し
全員の身柄を拘束したそうだ。▼
- 【ミカヤ】
-
本当!?▼
- 【サザ】
-
あぁ、本当だ。▼
追い詰められたからこそ、
ジェルドたちも
こんな無謀な手段にでたんだろう。▼
- 【ミカヤ】
-
………▼
- 【サザ】
-
だが、こうして
奇襲は失敗に終わった。▼
奴の手勢も、ほとんど
残っていないはずだ。
大した脅威だとは思えない。▼
再び姿を現すかもしれんが、
それなら、そこを撃退すればいい。
必要以上に気に病むことはないさ。▼
- 【ミカヤ】
-
………でも……▼
- 【漆黒の騎士】
-
私が助勢しよう。▼
- サザが左を向く
- 【ミカヤ】
-
……▼
- 【漆黒の騎士】
-
あの者がなにを企もうと
私がそれを阻む。▼
我が剣、そなたのため役立てよう。
暁の…乙女よ。▼
- 【ミカヤ】
-
騎士様…
あなたが来て下さったのは
きっと女神の思し召し……▼
ご厚意に甘えさせていただきます。
よろしくお願いしますね。▼
- 【漆黒の騎士】
-
承知した。▼
- 【サザ】(右)
-
………▼
拠点(ペレアス)
- 【ペレアス】(左)
-
サザ、君が1人だなんて
めずらしいね。▼
- 【サザ】(右)
-
…ペレアス王子。
ミカヤに用でも?▼
- 【ペレアス】
-
うん、そのつもりだったけど…
彼女は人気者だからね。▼
ずっと兵士たちに囲まれていて
近づけなくって。▼
- 【サザ】
-
自軍の兵に遠慮して
どうするんだ。▼
- 【ペレアス】
-
でも、僕はお飾りだから。
デインの旗印として
存在してさえいればいい。▼
でも、【暁の巫女】は違う。
みんな彼女のためになら
喜んで命を賭ける。▼
- 【サザ】
-
あんた……▼
- 【ペレアス】
-
あ… 別に嫉妬してるとか
そういうんじゃないんだ!
ただ少し……羨ましいだけで。▼
- 【サザ】
-
………▼
- 【ペレアス】
-
そうだ、これ。
軍資金を君に渡しておくよ。▼
- 【サザ】
-
……大金ですね。
戦争は終わったのに?▼
- 【ペレアス】
-
うん、だからさ。
このお金は特別報酬として
兵たちに配ってくれてもいい。▼
なにもできない王子だけど……
みんなの働きには
どんな形であれ報いたいから。▼
じゃあ、頼んだよ。▼
- ペレアス消える
- 【サザ】
-
王子…!▼
……不器用な人だな。▼
拠点(ジル)
- 【ジル】(右)
-
ミカヤ殿…!▼
- ミカヤが右を向く
- 【ミカヤ】(左)
-
どうしたんですか、ジルさん。▼
- 【ジル】
-
天幕に戻ろうとしたら
ミカヤ殿の姿が見えたので……▼
どうしたんですか?
1人で陣を離れて。▼
- 【ミカヤ】
-
たくさんの人と話したら…
少し疲れてしまって。
こっそり休憩するつもりなんです。▼
- 【ジル】
-
そういえば顔色が悪いですね。
お休みになられるのなら
天幕のほうがいいですよ?▼
- 【ミカヤ】
-
サザやみんなに
知られたくないんです。
すぐ大騒ぎになってしまうから。▼
- 【ジル】
-
…分かる気がします。
サザって何に対しても
冷めた印象があるんですけど▼
ミカヤ殿のことになると
急に過保護というか……▼
- 【ミカヤ】
-
ずっと2人だけで
生きてきたものですから……
どうしても…そんな風に。▼
- 【ジル】
-
では、私が
薬を持ってきます。
ここで待っていてください。▼
- 【ミカヤ】
-
あ、いいんです!▼
ここから少し離れたところに
樹が見えますよね?
あそこで休めば、すぐに治ります。▼
- 【ジル】
-
でも…▼
- 【ミカヤ】
-
陣の中だし、1人で大丈夫です。▼
それに…ジルさんには
何か用があるんでしょう?▼
まだ早い時間なのに
宴を抜け出すくらい大切な……▼
- 【ジル】
-
……そんな
大した用じゃないです。
知人に手紙を書こうと思って。▼
- 【ミカヤ】
-
以前、聞かせてくれた
いっしょに荷運びの仕事を
やっていたという人ですか?▼
- 【ジル】
-
う~… 正解です。
ミカヤ殿は
何もかもお見通しですね。▼
- 【ミカヤ】
-
戦いが終わったことを
知らせるんですね。▼
- 【ジル】
-
はい。
とにかく厄介ごとを
嫌う人なんで……▼
ベグニオンに配達に行ったまま
ずっと戻らないのは
戦争が始まったからかなって。▼
- 【ミカヤ】
-
そんな理由で…?▼
- 【ジル】
-
年がら年中、
ちょっとでも時間があれば
居眠りをしているような人ですから。▼
デインで戦いが起きている間は
よりつかない可能性が高いんです。▼
- 【ミカヤ】
-
面白い人……
じゃあ、やっぱり急いで
手紙を書かないと。▼
- 【ジル】
-
本当に大丈夫ですか?
無理はしていませんね?▼
- 【ミカヤ】
-
ええ、心配いりません。▼
- 【ジル】
-
分かりました。
では、解放して差し上げます。▼
……そうだ、ついでにこれを。▼
- 【ミカヤ】
-
なんですか?▼
- 【ジル】
-
「すり抜けの書」です。
何かの役に立つかと思って
手に入れておいたんですけど。▼
よかったら貰ってください。▼
- 【ミカヤ】
-
ありがとう、ジルさん。▼
- 【ジル】
-
失礼します。▼