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会話集/1部 7章 集いし希望

ワールドマップ

解放軍の快勝により、戦況は有利に傾くかに思われた

しかし、駐屯軍の将ジェルドの機知によって阻まれ
現在の劣勢を覆すほどには至らなかった

駐屯軍はデイン国民から吸い上げた豊富な資金を使い
武器や装備を増強

同時に傭兵も大量に雇い入れたのだ

解放軍に志願する者も多くいたが
そのほとんどは老人か年若い少年であり

意欲はあれども即戦力たりえぬ者ばかりだった

駐屯軍と互角に戦うため
収容所に捕らわれているはずのデイン兵たちを救出する

それが、今、解放軍の急務となっていた

オープニング

【イズカ】(上)
ウオホン! ではこれから
デイン解放軍総参謀であるところの
私が立案した作戦を説明する。

よいな、皆の者。
一言一句聞きもらさず、
私の言うとおりに動くのだぞ。
【ミカヤ】(下)
あの、ペレアス王子はどちらに?
【イズカ】
王子は
軍議には出席なされない。
【ミカヤ】
なぜですか!?
【イズカ】
戦の細々したことで王子の
お心を煩わせるのは無益だ。
私がそう判断した。

ここで決定したことは全て、
この私の口から王子に伝えられる。
何も問題はない。
【ミカヤ】
…そんな……
王子はそれで
納得しておられるのですか?
【イズカ】
勿論だ。
王子は後見人たる私を深く信頼し
全てを一任しておられるのだ。

私の言葉は王子のお言葉であると心得、
よく耳を傾けるのだぞ。
【ミカヤ】
……………
【イズカ】
さて、諸君。
まずはこれを見たまえ。
画面暗転
【イズカ】(下)
次なる目的地はウムノ収容所!
ここは各地にある収容所の中でも
最大級のものである!

ウムノには旧デイン軍兵士が
大勢収容されている!
我々はこれを制圧する!
【タウロニオ】(下)
反抗する気概を抑止する目的で、
捕虜は極めて劣悪な生活を
強いられていると聞く……
一刻も早く助け出さねば。
【サザ】(下)
最大級の収容所か……
いまの戦力で勝てるのか?
【イズカ】(下)
くくっ
そのような憂慮、この天才には無縁。

収容所の側にある湖!
奴らはそこから飲み水を引いておる。
そこに、私の発明品である
とびきりの腐敗毒を流し込む!
画面暗転
【ミカヤ】(下)
毒……?
【イズカ】(上)
私の計算によれば腐敗毒の樽9つで
湖は致死の毒沼と化す!
無味無臭ゆえ、飲んだ者は
何一つ気づくことはない!
素晴らしい!

しかもしかも!
即座に死ぬわけではないのだ。
それではすぐにばれてしまうからな。

飲んでから半日は何事もなく、
兵たち全員が水を飲んだ後で
じわじわとその体を確実に……!
【ミカヤ】(下)
何を言ってるんですか!?
毒なんて、そんな卑劣なやり方……
わたしは反対です!
【イズカ】
な、なななんだと!?

お前は、お前は!
この私が高度な思考によって導き出した
この策にけちをつけるというのか!

おまけに我が子も同然である
腐敗毒を嫌うというのか!

なにより、帝国軍になさけなど無用!
あやつらは今まで暴虐の限りを尽くし、
デインの民を苦しめてきたのだぞ!?
【ミカヤ】
相手がどんなに非道でも、
わたしたちが何をしても
許されるということにはなりません。

やられたからやり返す……
そんなことを続けていたら、
みんなきっと戦う意味を失ってしまう。
【イズカ】
奇麗事だ! 偽善だ!
刃で殺す、術で殺す、毒で殺す!
これは戦争なのだぞ!
【ミカヤ】
……奇麗事かもしれない。
偽善なら偽善でいい。
でも、わたしは女神に恥じるような
戦い方はしたくありません。

わたしたちの戦いは復讐ではなく、
デイン解放のためのもの。
だからこそ大義を失ってはならない。
……そう思います。
【イズカ】
ふん なんという女々しい感傷か!
そのようなくだらぬ情になど
構っていられるか。

我々は戦に勝つため、
冷静に思考せねばならぬのだ。
【サザ】(下)
……冷静に思考してないのは
参謀殿、あんたのほうだろ。
【イズカ】(上)
なんだと!?
【サザ】
無差別に毒なんか流し込んだら、
助けるはずだった
デインの捕虜までが犠牲になる。
近隣の村にだって影響が出るだろう。

そうなれば…解放軍の掲げる正義に
疑問を持つ者も増えるはずだ。

ペレアス王子の名にも
傷がつくんじゃないのか?
【イズカ】
む……
【サザ】
民衆が解放軍を支持するのは、
自分たちを救ってくれると
信じているからだ。

それが、味方にまで
毒を盛ったなんて知ったら……
どう思うだろうな?
【イズカ】
ぬぬ……
【タウロニオ】(上)
イズカ殿。
ここはこの2人に理がある。
他の策を練るべきであろうな。
【イズカ】(下)
他の策?
この私の策を否定するというのか!?
ならば勝手にするがいい!

おまえたちの浅はかで貧相な頭脳で
私よりも優れた作戦を考えられるのか!?
否だ! 絶対に不可能だと断言する!

不愉快だ! まったく不愉快だ!!
失敗し全滅した後、
私に泣いて詫びるがいい!
イズカ撤退
【サザ】(下)
……
【タウロニオ】(上)
……すまぬな、2人とも。
イズカ殿は興奮すると
少々まわりが見えなくなるのだ。
【サザ】
俺は構わない。
【ミカヤ】(下)
すみません、タウロニオ将軍。
わたしのせいで……
もっと落ち着いて話し合うべきでした。
【タウロニオ】
いや、わしとて同じ気持ちだ。
毒をもって戦おうとは思わぬ。

だが、イズカ殿の策を拒むことで
この戦はより厳しいものとなる。
その覚悟は必要だ。
【ミカヤ】
……はい。
【タウロニオ】
帝国軍は身分の上下が厳しく、
統制の取れた組織だ。
だが、逆に硬直化しているともいえる。

そこに付け入る隙がある。
ミカヤ殿、わかるか?
【ミカヤ】
硬直化した組織は、不測の事態に
弱い……ということですね。
彼らを混乱させることができれば……
【タウロニオ】
そうだ、勝機はある。
我らの目的は収容所に囚われた兵の解放。
何も正面からぶつかることはない。
【ミカヤ】
でしたら……
こんな作戦はいかがでしょうか……

拠点終了後

ウムノ捕虜収容所
【ズール】(上)
何っ!? 敵襲?
【帝国兵】(下)
はっ デイン王子率いる解放軍が
門前にて兵を展開。
警備の部隊と衝突しております!
ただちに応援を!
【ズール】
ふん! 小ざかしい真似を。
わしの直属部隊を残し、
後は全て“謀反軍”の討伐に向かわせよ!
【帝国兵】
しかし、それでは
こちらの警備が手薄になるのでは…
【ズール】
…万が一、この騒ぎに乗じて
侵入せんとする輩がおったとしても、
それは、とんだ浅慮というもの。

このズールと配下の兵が
目を光らせておるかぎり、
なんの心配もいらぬ。

わかったら、早く行け!
【帝国兵】
はっ!
フォーカス移動
サザ・ミカヤ出現
【サザ】(下)
タウロニオ将軍の部隊が
うまくやってくれているようだ。
見張りの数が少ない。
【ミカヤ】(上)
敵が油断している間に
わたしたちが内部から
収容所を制圧しなければならないわ。
時間との勝負よ。
【サザ】
収容所の内部図面は
頭に叩き込んである。
牢の開放は任せてくれ。
【ミカヤ】
それじゃあ、行きましょう。

Phase-01 終了時

【トパック】(右)
えーっと……
どっちだ、ムワリム?
ムワリム現れる
【ムワリム】(右端)
すぐ目の前ですよ、坊ちゃん。
おそらくあの建物の中ですね。
【トパック】
サザは、いそうか?
【ムワリム】
彼だけでなく…
見知った者が何人かいるようです。
【トパック】
まじか!?
う~! なんかワクワクしてきたぜ。
【ムワリム】
3年前の戦いを思い出しますね。
ビーゼ現れる
【ビーゼ】(左)
思い出に浸るのは
別に構わないんですけど…
結局、助けに行くんですか?
それとも様子見ですか?
【トパック】
行くにきまってんじゃん!
遅れるなよ、ムワリム! ビーゼ!
トパック消える
【ビーゼ】
あ、首領!
待ってください…
って、もう見えない。

…以前から思ってたんですけど、
うちの首領ってベオクにしては
おかしいほど、すばしっこいですよね?
なにかの血、混ざってません?
【ムワリム】
さて…ラグズの血が混ざっていたとしても、
印が現れなくては、判断はつかない。

しかし、そんなことはどうでもいい。
坊ちゃんがお元気で
すこやかに育ってくれれば…それで。
【ビーゼ】
…ムワリムさんって、
結構、親ばか気質ですよね。
【ムワリム】
悪いか?
【ビーゼ】
いいえ。
あ、首領が振り返って呼んでる。
私たちも行きましょうか。
【ムワリム】
ああ、行こう。
画面暗転
トパックたち出現
【トパック】(上)
サぁーザぁーーーっ!!
フォーカス移動
【サザ】(下)
!? な…
フォーカス移動
【ミカヤ】(下)
え…
フォーカス移動
【トパック】(上)
おれ、来たぞー!
いますぐ助けるからなーっ!!
フォーカス移動
【サザ】(下)
トパック…!?
あの馬鹿……
ツイハーク生存時
フォーカス移動
【ツイハーク】(下)
……頼りになる助っ人登場か。
ジル生存時
フォーカス移動
【ジル】(下)
いよいよ3年前を思い出すなぁ。
ハールさんも、早く
戻ってくればいいのに……
フォーカス移動
【トパック】(上)
よーっし!
めちゃくちゃ暴れるぞ。
ムワリム!
【ムワリム】(下)
おまかせ下さい。
ムワリムが化身
【トパック】
ビーゼも!
【ビーゼ】(下)
わかってます。
ビーゼが化身
トパックたちが移動
【帝国兵】(上)
うっ…うわああああああ!?
半獣だっ!
半獣が現れた!!
帝国兵出現
【帝国兵】(下)
ひるむな!
獣には炎魔法、
鳥には風魔法が有効なはずだ!!
【帝国兵】(下)
あの子供はまだ化身しておらんぞ!
化身前を狙え!!
【トパック】(上)
ばーか!
おれは化身しねえよ。
そら、挨拶がわりにくらいな!!
トパックが帝国兵を倒す
【帝国兵】(下)
ま、魔道士だ!!
下がれ!
うかつに近づくな!!
フォーカス移動
【ミカヤ】(下)
彼らは…
いったい何者なの?
【サザ】(上)
…ちょっとした知り合いだ。
後で紹介するから、
いまは戦いに集中してくれ。
【ミカヤ】
え、ええ…

サザ→トパック

【サザ】(上)
おい、トパック!
【トパック】(下)
おまえ……
なんだよ、それっ!
この裏切り者め!
【サザ】
なんだ?
やぶからぼうに……
【トパック】
背! 伸びすぎだ!!
【サザ】
……何を言いだすかと思えば…
くだらない。
【トパック】
おれには大問題なんだよっ!
【サザ】
それより、例の件は
どうなった?
【トパック】
ああ、それなら……って、
戦いの最中に
のんびり話してらんねーって。
後まわしだ。あとあと。
【サザ】
おい!
………ったく。

サザ⇔ムワリム

【サザ】(上)
……どうも。
ひさしぶりです。
【ムワリム】(下)
サザくん…
大きくなったね。
【サザ】
はい。
その……
【ムワリム】
なんだい?
【サザ】
“くん”は、ちょっと……
【ムワリム】
あぁ、申し訳ない。
もう立派な青年なのに……
【サザ】
すみません。
【ムワリム】
サザさん、で
いいかな?
【サザ】
いや、あの……
呼び捨てでいいんで。
【ムワリム】
坊ちゃんのご友人を
呼び捨てにはできないよ。
では、今後ともよろしく。
サザさん。
【サザ】
や… あの……
…………はぁ………

ツイハーク⇔ムワリム

【ツイハーク】(上)
ムワリム!
【ムワリム】(下)
ツイハーク…
3年ぶりになるな。
【ツイハーク】
クリミアの次はデイン…
お互い、慌しいな。
【ムワリム】
まったくな。
【ツイハーク】
だけど、こうしてまた
共に戦えるのは嬉しいよ。
【ムワリム】
あぁ、私もだ。

ツイハーク⇔トパック

【ツイハーク】(上)
やあ、トパック。
元気そうだな。
【トパック】(下)
おー!
いたんだ、ツイハーク!
【ツイハーク】
魔道の腕、
かなり上がったみたいだな?
【トパック】
とーぜん!
どんな奴でも、ドーンと来いだ!
【ツイハーク】
はは じゃあ、
残りの敵は全部まかせるよ。
俺は少し休憩しようかな。
【トパック】
こらこら。
そんな意味じゃねえってば!

ジル⇔ムワリム

【ジル】(上)
ムワリムさん…
私のこと、覚えてます?
【ムワリム】(下)
もちろんだ、ジル。
【ジル】
よかった。

あ、ところで……
どうしてデインに?
【ムワリム】
坊ちゃんに聞いてくれ。
私はただの付き添いだからな。
【ジル】
わかりました。
でも…とにかく、
力を貸してくれて
ありがとうございます。
【ムワリム】
どういたしまして。

ジル⇔トパック

【ジル】(上)
ねえ、トパック!
【トパック】(下)
おー!
ジルじゃん!
【ジル】
いっしょに戦ってくれて、
ありがとう。助かるわ。
【トパック】
いいっていいって!
【ジル】
それで、どうして…
【トパック】
あ、敵発見!
よーし! おれにまかせろ!!
【ジル】
………
落ち着きないのは、
相変わらずなんだなぁ……

扉(左上)を開けた時

【元デイン兵】(左)
ありがとう……助かった……
あと数日後だったら……
もう体が持たなかった……

俺は北西の門から逃げてみる……
こんなとこで死んでたまるか……
絶対生き残ってやる……

扉(左下)を開けた時

【元デイン兵】(左)
た、助けに来てくれたのか……?
ありがとう……

あきらめなくて良かった……
奇跡の乙女が助けにきてくれる……
みんなでそう信じてがんばってきたんだ……

扉(上)を開けた時

【元デイン兵】(左)
夢じゃ……ないのか……?
本当に……わしはここから……
出られるのか?

ああ……
ありがとう……
ありがとう……

扉(右)を開けた時

【元デイン兵】(左)
外の騒ぎは……あんたたちか……?
じゃああんたたちが解放軍……

この恩は絶対に忘れない。
生きて帰れたら……
この命は解放軍に捧げる。

あんたたちみたいに……
俺も戦いたい。

ミカヤ死亡時

【ミカヤ】(上)
あ… ……わたしは…もう……
サザ…… ……デインを……
……みんな…を… ……………
【トパック】(下)
お、おい…! しっかりしろ!

こんな傷すぐ治るからさ!
だから……目を開けろってば……

トパック死亡時

【トパック】(上)
やべ…しくじっちまった。
【サザ】(下)
トパック!
【トパック】
調子に…乗りすぎたな。
大事な使い…果たせないまま……
…ごめん……サザ…………

ムワリム死亡時

【ムワリム】(上)
ぐ… すみません……
私はここまで……
……坊ちゃ…ん………………
【トパック】(下)
ムワリム! しっかりしろ!
………ムワリムっ!!

ビーゼ死亡時

【ビーゼ】(上)
く… こんなはずじゃ……
【トパック】(下)
ビーゼ! いいから!
これ以上、無理すんな!!
【ビーゼ】
ごめんなさい…首領……
……あたし……ひと足先に……
グラーヌへ帰ってます………

ズール初戦時

【ズール】(上)
ぬうう……!
好き勝手に暴れまわりおって……
許さぬぞ!

誰が支配者か、
その身に叩き込んでくれる!
対ミカヤ
【ズール】(上)
陽動だと……?
デインめが、小賢しい真似を……
【ミカヤ】(下)
わたしたちはデイン解放軍!
収容所の人々を
いますぐ解放しなさい!
【ズール】
馬鹿げたことを……
デインの豚どもは死ぬまで
我らに隷属するのが定めなのだ。

豚に自由など無用。
我らに飼われ、使われて死ぬのが
豚の幸せよ。
【ミカヤ】
……許せない!

ズール撃破時

【ズール】
取るに足らぬ……デイン人ども……
なのに……なぜだ……?
なぜ……ここまで……

クリア後

【イズカ】(上)
お、おい!
あの者たちは何処の何者なんだ?
説明を聞かせてもらおう!
【サザ】(下)
…ベグニオンから来た、
俺の個人的な知り合いだ。
敵じゃない。
【イズカ】
そんなことはわかっている!

私が聞きたいのは、
彼らが、我が解放軍に
加わってくれるのかどうかだ!!
【サザ】
……いいのか?
ラグズが軍に加わるとなると、
かなりの反発が起こるぞ。
【イズカ】
ふん!
そのようなこと心配せずともよい!

ラグズの戦闘能力は、一般的に
ベオクとは比べ物にならぬほど高い。
彼らが軍に参加すれば、
解放軍は大きな力を得るのだ!!

そんなことも分からず、
ラグズを排除しようとする者こそ愚か!
利敵行為として
厳しい処罰を与えようではないか。
【ペレアス】(上)
…………
【イズカ】(上)
それでどうなのだ?
彼らに参加の意志はあるのか!?
【サザ】
それは……本人たちに
聞いてみないことにはわからない。

首領格のトパックは気のいい奴だから…
こちらがそう望めば
手を貸してくれるだろうが。
【イズカ】
もちろん!
もちろん、望む!!
【サザ】
決めるのは、あんたじゃなくて
王子じゃないのか?
【イズカ】
! …いいか。
私の言葉は王子の言葉も同然と
心得るがいい。
そうですな、王子。
【ペレアス】(上)
あ、あぁ…そうだね。
イズカの思うようにするといい。
【サザ】
……
【イズカ】(上)
さぁ、分かったら
早く話をつけてきてくれ。

デイン解放軍は、
彼らの参戦を強く望んでいる。
くれぐれもしくじらんようにな。
【ミカヤ】(下)
…………
画面暗転
【トパック】(左)
いや~!
しっかし、なっつかしいよな。
【サザ】(右)
…なんだって、
いきなり来るんだよ。
【トパック】
え、だってさ。
サザがおれに頼みごとしてくるなんて
よっぽどのことだと思うじゃん。

だから、おれ
いてもたってもいられなくってさ。
【サザ】
俺が頼んだ件は、
ちゃんとやってくれたんだろうな?
【トパック】
もちろん、そっちもバッチリ。
【サザ】
で、どうだって?
ミカヤ現れる
【ミカヤ】(右端)
…ちょっと待って、サザ。
2人だけで話を進めないで、
わたしにもわかるように説明してくれない?
【トパック】
あ、ごめんな。
ミカヤ、だったっけ?
サザの家族の。
【ミカヤ】
ええ。
【トパック】
この軍を率いてるんだって?
女の子なのにすげーよな。
【ミカヤ】
率いているのはペレアス王子よ。
わたしは、その手助けをしてるだけ。
【トパック】
それでもすげーよ!
おれ、トパック!
仲良くしような、ミカヤ!!
【ミカヤ】
え、ええ…
サザが右を向く
【サザ】(右・右向き)
…ちょっと驚くだろ、
こいつの人懐っこさってさ。
【ミカヤ】
うん。
ちょっとだけね…
【トパック】
なんだよ、2人でこそこそ
なに話してんだよ!
サザが左を向く
【サザ】(右)
…おまえとは、3年前の戦で
いっしょだったって説明してたんだよ。
【ミカヤ】
2人とも…
クリミア軍に所属していたのね?
【トパック】
そうだなぁ。
クリミア軍にいたってゆーか……
アイクの下について戦ってたって感じだな。
【ミカヤ】
また、その人の話…?
【トパック】
え?
【ミカヤ】
いいえ、なんでもないの。
それで…
どうして急にデインに?
【サザ】
実は、みんなには内緒で……
こいつを通じてベグニオンの神使に
連絡が取れないか試みていたんだ。
【ミカヤ】
神使って…
ベグニオン皇帝のことよね。
トパックはそんな人と面識が?
【トパック】
面識ってゆーか……
おれはさ、グラーヌ砂漠で
ラグズ奴隷解放軍ってのをやってて、
それを助成してくれたのが神使でさ。

その関係で、まあ、時々だけど
大神殿に呼ばれて話とかできるんだ。
【ミカヤ】
すごいのね。
【トパック】
い、いやぁ…
そんな、
たいしたことじゃねえけど。
【サザ】
俺は…現在のデインの状態を
神使は知らないんじゃないかって
踏んだんだ。

神使は、まだ13歳と幼いが
公平な目を持っている
人格者だと聞いていたからな。

で、トパックから神使に、
デインでの駐屯軍の所業を
耳に入れてもらって……
その結果を聞こうとしていたところだ。
【トパック】
サザの予想とはちょっと違ったかな。

神使はデインの状態が
おかしなことになってるんじゃないかって
気づいてて、独自に調査してたみたいだ。
【サザ】
そうなのか?
【トパック】
それで、元老院の有力議員何人かが
裏で糸を引いてるらしいって
ところまではわかったんだけど……

そこからなかなか
尻尾が掴めないみたいで。

何かきっかけがないと、
自らが動いてどうにかすることは
できないって言ってた。
【ミカヤ】
どうして!?

神使はベグニオン皇帝にして女神の使い。
逆らえる者なんか、ベグニオン…
いいえ、この世界のどこにも
いないはずでしょう?
【トパック】
……建前はそういうことになってるけどな。
ベグニオンはややこしいんだよ、
いろいろと、さ。なんて…
おれもよくは理解してないんだけど。
【サザ】
……
【トパック】
それでも、神使は
できるだけのことはしたいって
言ってくれててさ。

もし本当にデイン王の遺児がいるなら
活路は見いだせるはずだから、
なんとかもちこたえてほしいって言ってた。

そんなら、時間稼ぎをしようかって
おれたちが来たんだ。
【サザ】
なるほど。
やっと理解できたよ。

つまり…おまえたちの力は
当分、当てにできるってことだな?
【トパック】
おう!
親友のおれにまかせろ!!
【サザ】
…いつ、俺とおまえが
親友になったんだよ。
【トパック】
へへ 照れんなって!
初めはさ、反ラグズ思想の強いデインの
復活か~って思ってたけど…

もうアシュナードはいねえし、
ラグズを差別しない国になるってんなら
大歓迎だぜ!
【サザ】
おまえ、単純すぎ。
【トパック】
なんだよ、サザ。
おれにまた会えてうれしくないのか?
【サザ】
全然。これっぽっちも。
【トパック】
なんだと!?
聞いたか、ムワリム?
こいつちっとも成長してないぜ。
素直じゃねえの。
ムワリム現れる
【ムワリム】(左端)
まぁ、まぁ。
お2人ともそれぐらいに。
【トパック】
いーや!
おれが来て嬉しいって言うまで
ぜったいに許さねえぞ!
【サザ】
…ばかばかしい。
寝言は寝てから言え。
【トパック】
なんだとっ!?
画面暗転
【ミカヤ】(中央)
サザったら…子供みたい。
ムワリム現れる
【ムワリム】(右端)
驚きましたか?
【ミカヤ】
え、ええ…… あの子って、
小さな頃からとても大人びていたので……
ずっと面倒をみてきたのに、
あんな顔…はじめて見ます。
【ムワリム】
……気をつけてください。
初対面の者に、
迂闊に気を許してはいけない。
ミカヤが右を向く
【ミカヤ】(左)
え…
【ムワリム】
そんな言い方をすると、
あなたの見た目と…生きてきた
年数が合わないということを……
自らばらしているようなものだ。
【ミカヤ】
!!
【ムワリム】
ラグズの中には、あなたのような方を
ひどく嫌う者もいます。
どうか、くれぐれも気をつけてください。
ムワリム消える
【ミカヤ】
あ… …………
…………………………

拠点(仲間たち)

【メグ】(左)
あ、あのぉ…
ツイハーク左を向く
【ツイハーク】(右)
やあ、こんにちは。
【メグ】
こ、こ、こんにちは。
【ツイハーク】
俺になにか用かな?
【メグ】
え、ええっとええっと…
あたし…メグっていいます。
【ツイハーク】
うん、知っているよ。
いい名前だね。
【メグ】
それで、ええっと…
クリミアから……来ました。
【ツイハーク】
それも聞いたよ。
遠いところから1人で偉いね。
【メグ】
ええっと…
オマ村ってところから……
【ツイハーク】
え?
君は、オマ村の人?
【メグ】
はい。
【ツイハーク】
じゃあ、チャップさんの
知り合いじゃないのか?

……というか、よく見ると
君はチャップさんにそっくりだ。
もしかして……身内?
【メグ】
はい!
2番めの娘です…!
【ツイハーク】
チャップさんから
よく話を聞かされたよ。
えくぼが可愛いんだって。
君のことだったんだな。

チャップさんはどうしている?
元気でやっているかい?
【メグ】
はい! はい!
そりゃあもう元気です。
野良仕事ばっかりやっとります。
【ツイハーク】
そうか。
それはよかった。

チャップさんか…懐かしいな。
あの人の娘さんなら、
色々助けてあげないと。

人捜しをしているって聞いたけど
いったいどんな人なんだ?
【メグ】
ええっとその……
………許婚なんです。
【ツイハーク】
君をほったらかすなんて
随分ひどい男だな。
名前とか、特徴を聞いてもいいかい?
【メグ】
…………目の前におるんです。
【ツイハーク】
……え!?
【メグ】
おとうちゃんが言うてました。
ツイハークさんという傭兵さんに
娘を嫁にやる約束をしたって。
【ツイハーク】
いや、俺は別に……
【メグ】
おねえちゃんは去年
嫁にいってしもうたんで、
あたしが来たんです。
【ツイハーク】
メグ、言いにくいんだが…
【メグ】
ツイハークさん……
ふつつかものですが
末永くよろしくお願いします!
【ツイハーク】
いや、だから、あの……
【メグ】
戦いながらも
花嫁修業は欠かさんので
どんなことでも言うてくださいね。

じゃあ、また後で…!
メグ消える
【ツイハーク】
メグ!

……………時々
ものすごく強引なのは
遺伝…なのか……?

拠点(ペレアス)

【ペレアス】(左)
…突然、呼び出したりして
すまない。
【ミカヤ】(右)
いえ……
【ペレアス】
お茶でも入れようか。
なにがいい?
【ミカヤ】
結構です。
それより、ご用件は?
【ペレアス】
……やっぱり、怒ってるんだね。
僕のことを。
【ミカヤ】
………どうして
軍議に出られないんですか?
【ペレアス】
それは、イズカが……
【ミカヤ】
この軍の大将は、あなたです。
それを人任せにするなんて……
【ペレアス】
………ごめん。
イズカにもう一度頼んでみるよ。
軍議に参加させてもらえるよう……
【ミカヤ】
なぜ、あの人の許可が?
あなたは王子でしょう?
【ペレアス】
うん、だけど……
何も知らなかった僕に、

王族としての持っておくべき知識、
立ち振る舞いや礼儀作法を
いちから教えてくれたのはイズカだ。

タウロニオやデインの遺臣と
連絡を取ってくれたのも彼だ。

イズカがいなければ、
僕は挙兵なんかできなかった。
母上にもお会いできなかった。
【ミカヤ】
王子は……
ずっと孤独だったんですね?
【ペレアス】
え…
【ミカヤ】
イズカ殿は王子に
母と居場所と…
生きる意味を与えてくれた人。

だから心から感謝している。
なるべく意向を叶えようとする。
【ペレアス】
ミカヤ、君は………
【ミカヤ】
……ご、ごめんなさい。
わたしいま勝手に…………
【ペレアス】
すごいよ!
【ミカヤ】
!?
【ペレアス】
本当に君は占い師なんだね。
そんなことまで分かるなんて
とても驚いたよ!
【ミカヤ】
………
【ペレアス】
ごめん、興奮しすぎた。
なんだか汗まででてきたよ。
【ミカヤ】
! 王子…
【ペレアス】
どうしたんだい、
そんなびっくりした顔をして。
【ミカヤ】
……その“印”は?
【ペレアス】
あ… 見つかったか。
【ミカヤ】
それはいったい……
【ペレアス】
【精霊の護符】だ。

魔道の源は大自然を司る精霊の力。
精霊と契約し、体内に取り込むと
こんな“印”が体に現われる。
【ミカヤ】
………
【ペレアス】
なんて…
こんな説明するまでもないよね。
君にもあるんだし。
【ミカヤ】
え!?
【ペレアス】
この間、手を洗っている
ミカヤを見かけて…

声をかけようと近づいたら
見えてしまったんだ、
右の手の甲にある“印”が。
【ミカヤ】
……
【ペレアス】
すぐに打ち明けようと思ったけど
母上に呼ばれて…
その後もなかなか機会がなくて。
【ミカヤ】
わたしのこれも…
【精霊の護符】なんでしょうか?
【ペレアス】
え!?
自分で契約したわけじゃ
ないのかい?
【ミカヤ】
ええ…
【ペレアス】
じゃあ、あれかな。
精霊のほうからの契約なんだね。
【ミカヤ】

【ペレアス】
ごく稀に生まれたばかりの
赤ん坊に起きる現象らしいよ。

優れた魔道の才を持つ子に
限られるらしいから……
やっぱりすごいな、君は。
【ミカヤ】
………
【ペレアス】
でも、このことは
ここだけの秘密にしておこう。

【印付き】に間違われると
やっかいだからね。
【ミカヤ】
『しるしつき』とは…?
【ペレアス】
よくは知らないけど
ベオクなのにラグズの血が
混ざっている者のことらしい。

信じられない話だと思わないか?
あの半獣の血が…なんて。

同じような“印”があるから
ときどき勘違いされて
ひどい目にあったんだ……
【ミカヤ】
………
【ペレアス】
ミカヤ?
【ミカヤ】
あ、その…
イズカ殿のことと…
“印”のこと分かりました。
【ペレアス】
うん、話せて良かったよ。
これからもよろしく頼む。
【ミカヤ】
はい。
【ペレアス】
あ、そうそう。
忘れるところだった。
これを渡したくて呼んだんだ。
【ミカヤ】
なんですか?
【ペレアス】
素晴らしい剣を手に入れたんだ。
これがあればきっと優位に戦えるはずだ。
君から、これと思う人物に渡してくれ。
【ミカヤ】
王子が
ご自分でなさればいいのに。
【ペレアス】
功績への褒章でもないのに
僕からだと、渡した相手を
寵遇していると周囲に思われかねない。

統治者として好ましくない行為だ。
……って、イズカが言うんだ。
だから君から。
【ミカヤ】
分かりました。
王子も気苦労が絶えませんね。
【ペレアス】
本当に。
貧しかったけど
気楽だった毎日が少し懐かしい。
【ミカヤ】
王子……
【ペレアス】
でも、僕は頑張るよ。
デイン解放を…きっと実現させる。
【ミカヤ】
はい!