FireEmblem & TearRingSaga Website...
βバージョンです。

会話集/1部 5章 王の血脈

ワールドマップ

吟遊詩人は詠う

テリウスの歴史は
ベオクとラグズの戦いの歴史でもあるのだと

武器と叡智をもって戦うベオクに対し

自らの肉体を
獣・鳥・竜へと化身させて戦うラグズたち――

女神の手によって等しく生み出されながら
彼らは互いを認めることはできない

セリノスの白鷺王子ラフィエル
ハタリの狼女王ニケとその従者オルグ――

3名のラグズとの邂逅が
自らにいかなる運命をもたらすのか……

ミカヤはまだ知らない

オープニング

【サザ】(上)
…ミカヤ、どうだ?
【ミカヤ】(下)
……あの砂漠には
まだ何かあるわ………
感じるのは…出会い。
【サザ】
今度こそ、
デインの王子だといいんだが……
【ミカヤ】
……どうかしら。
画面暗転
【ミカヤ】(下)
今度のイメージはとても……
…いろんなものが入り乱れている。
試練、困惑、戦…悪意……
【サザ】(上)
悪いものばかりだな。
【ミカヤ】
……でも、それだけじゃない。
再興、そして…
大いなる希望も……感じる。
【サザ】
デインの再興なら、
俺たちにとっての希望だ。
【ミカヤ】
…砂漠に行きましょう。
運命から逃げてばかりでは、
なにも前進しない。
【サザ】
わかった。
みんなに準備するよう伝えてくる。
【ミカヤ】
じゃあ、私はその間に
ニケ様たちに事情を説明してくるわ。

拠点終了後

【サザ】(上)
ラフィエル王子たちと出会ったのが、
北のほうだった。
次は東か南か…どっちに進めばいい?
【ミカヤ】(下)
………何も感じない。
この間は、あんなに
はっきりしていたのに……
【サザ】
そうか。…じゃあ、
まずは東から始めてみるか。
オルグが吠える
【ミカヤ】(下)
…え?
どうかしましたか?
オルグが左下を向く
【ミカヤ】
本当ですか!?
【サザ】(上)
どうしたんだ?
【ミカヤ】
オルグさんが…あっちの方角に、
大勢のベオクの気配がするって。
鉄のぶつかり合う音も聞こえるみたい。
【サザ】
これで決まったな。
進路は南だ。
【ミカヤ】
ええ。
画面暗転
【タウロニオ】(上)
……ふんっ!
ツイハーク出現
【ツイハーク】(下)
ご無事か!?
タウロニオ将軍!
【タウロニオ】(上)
無論だ。
この程度の軍勢に遅れをとるほど
老いてはおらぬ。
【ツイハーク】
さすがに頼もしい。

しかし、防戦一方では
埒が明きませんね……
こちらからも討ってでましょう。
【タウロニオ】
うむ。
ここの防御は任せるがよい。
【ツイハーク】(下)
ジル、準備は?
ジル出現
【ジル】(上)
…大丈夫。
いつでも戦えます!
【ツイハーク】(下)
よし、では行こう!
フォーカス移動
【サザ】(下)
あれは、駐屯軍だ…!
【ミカヤ】(上)
こんなところで
何をしているのかしら?
【サザ】
あの遺跡に侵入しようと
しているみたいだな。

…入り口で、戦いが起きている。
【ミカヤ】
助けないと…!
【サザ】
行こう!

Turn-01 終了後

【サザ】(上)
…ちょっと待て。
ベグニオンと戦ってる奴らは…
まさか……
【ミカヤ】(下)
どうしたの、サザ?
【サザ】
あの白い鎧を着た武将は…*
恐らく、俺の知り合いだ。
【ミカヤ】
本当?
【サザ】
間違いないと思う。
【ミカヤ】
……じゃあ、なおさら
死なせるわけにはいかないわね。
急ぎましょう!
【サザ】
ああ。

イレース→ツイハーク

【イレース】(下)
あ……
【ツイハーク】(上)
…イレース!
ひさしぶりだな。
【イレース】
はい……
ツイハークさん……
【ツイハーク】
俺の名前、
覚えててくれたのか。
【イレース】
……はい。
ツイハークさんには……
お食事を…23食分………
ごちそうになりましたから……
【ツイハーク】
はは そんなに?
……もしかしたら、お礼とか…
期待してもいいのかな?
【イレース】
! はい……
なんでしょうか……
【ツイハーク】
よし、じゃあ
君も今日から俺たちの仲間だ!
デイン解放を目指して、共に戦おう。
しっかり頼むぞ。
【イレース】
…あ………
………あれ……?

サザ→ジル

【サザ】
なあ、そこのあんた!
ジル・フィザットじゃないか?
【ジル】
え…
もしかして、サザ?
【サザ】
終戦以来だな。
【ジル】
懐かしい…
だけど、どうしてここへ?
【サザ】
デイン王の遺児が、
兵を募っているって聞いた。
それを確かめるために来たんだ。
【ジル】
王子は砦の中におられるわ。
【サザ】

じゃあ、本物なんだな?
【ジル】
ええ。
お守りするのに、協力してくれる?
【サザ】
…もちろんだ。

サザ→ツイハーク

【サザ】(下)
……加勢する。
【ツイハーク】(上)
…サザか!?
どうしたんだ、突然。
【サザ】
駐屯兵と敵対してるところを見ると、
あんたもデインのために戦ってるんだろ?
ツイハーク。
【ツイハーク】
そうだ。俺は元々…
ここの生まれだからな。
【サザ】
……そうだったのか?
【ツイハーク】
ああ、俺は生粋のデイン人だ。
【サザ】
はじめて知った。
【ツイハーク】
はじめて話したからな。

とにかくいまは戦いを再開しよう。
じゃあ、また後で。
【サザ】
あ、あぁ……

サザ→タウロニオ

【サザ】(下)
タウロニオ将軍!
【タウロニオ】(上)
む… そなたサザか!
なんと……
たくましく育ったものだ。
【サザ】
将軍、あんたが守っている
この遺跡の中には……
デインにとっての希望があるのか?
【タウロニオ】
……その通りだ。
デインの唯一の希望が…ある。
【サザ】
わかった。
だったら、なんとしても
守り抜かないとな。
【タウロニオ】
うむ。

ミカヤ死亡時

【ミカヤ】(上)
目指す場所は……
まだ遠い……の…に……
…サ……ザ…………
【サザ】(下)
……ミカヤ……
1人で逝くな………
…ミカヤっ!!

ワゼカカ初戦時

【ワザカカ】(上)
しぶとい連中よ。
祖国は滅んだというのに……
どこからその力が出てくる?
対ミカヤ
【ワザカカ】(上)
敵の増援か?
だがか細いおまえなど、
しょせん物の数ではない!
【ミカヤ】(下)
駐屯軍がこんな砂漠で何を……?
もしかして、あの遺跡の中に
アシュナード王の……
【ワザカカ】
知る必要はないな、小娘。
中に誰がいようが……
我らが残らず討ち滅ぼす!
対オルグ
【ワザカカ】(上)
む。なんと奇怪な……
砂漠の奥に棲む半獣とは
貴様のことか?

ワゼカカ撃破時

【ワザカカ】(上)
馬鹿な……

敗戦国を相手に……
このような……失態……
あっては…なら…ぬ………

クリア後

【サザ】(下)
タウロニオ将軍!
ツイハークにジルも……
あんたたちに、また会えるなんてな。
【タウロニオ】(上)
サザ、大きくなったな。
見違えるようだぞ。
【ツイハーク】(上)
行商団のみんなもいっしょか。
皆、うまく
収容所送りを免れたものだな。
【ジル】(下)
サザは
王都ネヴァサにいたんでしょ?

あの辺りは、駐屯軍の
支配力がきついと聞いたけど…
無事でよかったわ。
【サザ】(下)
…あぁ、なんとかね。

積もる話はあるが……
とにかく、みんなに
俺の仲間を紹介するよ。
ミカヤ、こっちに……
イズカ出現
【イズカ】(上)
おまえたちは何者なのだ?
んん?
【サザ】(下)
…誰だ?
【タウロニオ】(上)
イズカ殿、案ずるには及ばぬ。
この者はサザといって、
わしらのよく知る者だ。

サザ、こちらはイズカ殿。
アシュナード王の遺児
ペレアス王子の側近だ。
【サザ】(下)
王子の…
【ミカヤ】(下)
サザ…!
【サザ】(下)
わかってる。

タウロニオ将軍。
俺たちは、王子の噂を聞いて
ここまで来たんだ。

もし、デインに王子が実在して……
国を取り戻すために
旗揚げしようと考えているなら、
是非、協力したい。
仲間に加えてもらえないか?
【タウロニオ】(上)
無論だ。
同じデインの民なのだ。
共に力をあわせようではないか。
フォーカス移動
【イズカ】(下)
こら! お前たち!
この私を無視して何を勝手に
話を進めている!

タウロニオ将軍!
王子の御意思を預かるのは私なのだ。
勝手な言動は謹んでもらわんとな。
*
【タウロニオ】(上)
失礼した、イズカ殿。
だがこの者たちは敵ではないのだ。
疑う必要はないと思うが。
【イズカ】
いーや、納得いかんぞ!
いま矛盾を見つけた。
イズカ左を向く
【イズカ】(上)
デインの若い者は皆、収容所送りだ。
なのに何故おまえたちは
こんなところをうろついている?

怪しい、実に怪しい。
おまえたちは帝国の間者だな?
正直に認めるのだ!
【ミカヤ】(下)
違います!
わたしたちはそんな…!
【サザ】(下)
俺たちは【暁の団】…
奴らの手先になどなるものか!
【イズカ】
【暁の団】っ!?
な、ななななんと!
では、おまえたちが……
【タウロニオ】(上)
ほぅ 最近よく耳にする
義賊団の名だ。確か王都近郊で
活動していると聞いたが……
そうか、おまえたちだったのか。
【イズカ】(上)
も、もしや…おまえか!?
おまえが、あの【銀の髪の乙女】?
【癒しの手】を持っているのだな!?
【ミカヤ】(下)
…!?
イズカがミカヤに近づく
【タウロニオ】(上)
イズカ殿?
【サザ】(上)
離れろよ…!
イズカがミカヤから離れる
【イズカ】(上)
なんという偶然!
これは運命か!
いや私の才能か!
イズカ移動
【イズカ】(上)
【銀の髪の乙女】さえ取り込めば
デインの民衆の心を
容易くつかむことができる!
イズカ移動
【イズカ】(上)
…となれば後はそう!
イズカ移動
【イズカ】(上)
各地で反乱蜂起を促し
しかる後に…
ぶつぶつぶつぶつ……
【サザ】(下)
……なんだ、こいつは…
【タウロニオ】(上)
イズカ殿は元が学者であるせいか、
言動や行動が…独特でな。
驚かせてすまなかったな、お嬢さん。
【ミカヤ】(下)
あ、いいえ。
大丈夫です。
【イズカ】(上)
ぶつぶつぶつぶつぶつ……
ぶつぶつぶつぶつぶつ……
やはり完璧だ! 私は天才だ!
【タウロニオ】(上)
……イズカ殿。

納得いただけたのなら、
この者たちを王子に
ご紹介申し上げたいのだが?
【イズカ】(下)
ん?
おお、そうだった。
イズカが遺跡に入る
【イズカ】(上)
さあ【銀の髪の乙女】よ!
こちらへ来るがいい!
【タウロニオ】(上)
…わしが案内しよう。
【ミカヤ】(下)
あ、はい。
よろしくお願いします。
【サザ】(下)
………
画面暗転
【イズカ】(左端)
よいか! このお方こそが
正統なるデイン王家の血を引く
ペレアス王子その人であられるぞ。
ペレナス消え、アムリタ現れる
【イズカ】
そしてこちらが、
先王アシュナード様の御后
アムリタ様である。
【アムリタ】(左)
………
アムリタ消え、ペレナス現れる
【イズカ】
頭が高い! ひざまずくのだ。
【ペレアス】(左)
構わないよ、イズカ。
みんなそんなに、かしこまらないでくれ。
君が…噂の【銀の髪の乙女】だね?
もっと神秘的な大人の女性を
想像していたよ。
【ミカヤ】(右)
…おそれいります。
【サザ】(右端)
……
【ペレアス】
でも、僕もそれは変わらないか。

何しろ最近まで
自分が王子であることさえ知らず
暮らしてきたわけだから。
【ミカヤ】
え…?
【ペレアス】
僕はただの平民として育ったんだ。
半年前…このイズカが
僕を迎えに来た時は驚いたな。

正直なところ、いまでも実感はないんだ。
自分が、あの…
偉大なアシュナード王の実子だなんて。
イズカ現れる
【イズカ】(左端)
何をおっしゃられるか!
王子は真実、アシュナード殿のお子。
ですな、アムリタ様?
イズカ消え、アムリタ現れる
【アムリタ】(左端)
ええ…… ペレアスは
わたくしの可愛い可愛い子……
もう2度とわたくしの側から離さないわ……
【ミカヤ】
………
アムリタ消え、イズカ現れる
【イズカ】(左端)
ウオホン!
それでは本題に移りますかな。
【ペレアス】
そうだね。
【イズカ】
【銀の髪の乙女】よ!
…名はなんというのだ?
【ミカヤ】
ミカヤです。
【イズカ】
では、【暁の団】のミカヤよ。
おまえをデイン解放軍の
副大将に任命する!
【ミカヤ】
えっ…!?
【サザ】
…いきなり、どういうことだ?
【イズカ】
ええい、巡りの悪い!
ペレアス王子の家臣として
召し抱えると申しておるのだ!

我々は、まさにこれから
祖国解放のための軍を
立ち上げるところだったのだ。

そこにおまえたちが現れた!
これを運命といわずしてなんという!
【ミカヤ】
ちょっと待ってください!
突然そんなことを言われても……
困ります。
【イズカ】
んん?
おまえたち【暁の団】は
デインの民衆を救いたいのだろう!?

王子に仕えれば、帝国に対し
公明正大に戦うことができるのだ。
何を躊躇することがある?
【ミカヤ】
戦いの知識も経験も
まったくもたないわたしに……
そんな大役、務まるわけがありません!
【イズカ】
まさか断わるのか?
おまえはデイン復興を望まぬのか?
このまま帝国の駐屯軍に
好き勝手にされていた方がいいと言うのか!?
【ミカヤ】
いいわけありません…!
だけど、それといまの話は……
【サザ】
……あんたらの魂胆は見えたぞ。
要するに、ミカヤを体のいい
お飾りにしようってわけだな?
【ペレアス】
君、僕たちはそんな…!
【イズカ】
んん?
それに何か問題でもあるのか?
【サザ】
俺はミカヤが
見世物扱いされるのはごめんだ。
あんたらの指図は受けない。

【暁の団】はこれまで通りのやり方で
デインの民を助ける。
【イズカ】
な、なんだと…!?
【サザ】
話は終わりだ。
行こう、ミカヤ。
サザ消える
【イズカ】
ま、待て! 待たぬか!!
【銀の髪の乙女】がおらねば、
私の完璧な計画が駄目になる!

バラバラに活動していては、
祖国解放も夢と消えるぞ!
それでも良いのか!?
【ミカヤ】
……失礼します…
ミカヤ消える
【ペレアス】
待ってくれ、ミカヤ…!
ミカヤ・サザ現れる
【ミカヤ】(左)
……
【ペレアス】
どうしても、だめなのかな?

戦いに不慣れだという点では、僕だって同じだ。
だけど、僕が動かなければ
いつまでたってもデインはこのままなんだ。

だから…勇気をだした。
自ら名乗りを上げて……
帝国に逆らうと決めたんだよ。
【ミカヤ】
ペレアス王子……
【ペレアス】
お願いだ、ミカヤ……
デインの未来のために
君の力を貸してくれないか?
【ミカヤ】
………………
………………………
…………わかりました。
【イズカ】
おお! では…
【ミカヤ】
解放軍の副大将になります。
【サザ】(左端)
………
【ペレアス】
ありがとう。
【ミカヤ】
そのかわり……必ずデインを
帝国の手から解放してくださいますね?
【ペレアス】
わかった、約束しよう。
【ミカヤ】
そのお言葉を信じます。
画面暗転
【ミカヤ】(左)
…………怖い顔。
【サザ】(右)
……
【ミカヤ】
わたしが
副大将の任を受けたのが
そんなに気に入らない?
【サザ】
当たり前だろう。
いったい、どういうつもりだ?

俺たちには、表の世界では
生きられない事情がある。
それなのに…こんな
目立つことをしようなんて

ミカヤらしくない。
【ミカヤ】
離れている間に…
サザが変わったように
わたしにも心境の変化があったの。
【サザ】
どんな?
【ミカヤ】
心の底からデインを守りたい。
デインのこの現状を…変えたい。
【サザ】
自分の身を危険にさらし
心を犠牲にしていいほどに?
【ミカヤ】
ええ。
サザも知っているとおり
わたしは他の人の
考えていることが分かる……

ペレアス王子も
わたしと同じ想いを持っていたわ。
とても強く深く…
デインを救いたいと願っている。

あの人といっしょになら
デインを救えると感じた。
【サザ】
…………
【ミカヤ】
サザ…?
【サザ】
危険を知らせる例の声は
聞こえないんだな?
【ミカヤ】
だいじょうぶ。
この先に見えるイメージは…
ほとんどが希望に輝いている。
【サザ】
…だったら
少なくとも現状の選択が
間違っているわけではないか。
分かった、これ以上は反対しない。
【ミカヤ】
よかった。
じゃあ、戻りましょうか。
ミカヤ消える
【サザ】
ミカヤ、最後に1つだけ。
ミカヤ現れる
【ミカヤ】(左)
なに?
【サザ】
俺がミカヤを護る。
【ミカヤ】
どうしたの、改まって?
【サザ】
別に。
ただ言っておきたかった。
サザ消える
【ミカヤ】
……ありがとう、サザ。

拠点(サザ)

【サザ】(左)
そうだ、ミカヤ。
この間の遺跡から貰ってきた
財宝類を換金しといたぞ。
【ミカヤ】(右)
幾らになったの?
【サザ】
ちょうど1万ゴールドだ。
【ミカヤ】
そんなに? すごいわ。
【サザ】
もっと持ってきても
良かったんじゃないのか?
【ミカヤ】
充分よ。
生きるのに必要なお金は
あるにこしたことはないけど……

ありすぎると今度は
心が貧しくなるわ。
【サザ】
ま、ミカヤが
そう言うんなら
俺は黙って従うだけだ。

拠点(ニケ)

【ニケ】(上)
…そうか、また
砂漠へ向かうのだな?
【ミカヤ】(下)
はい。
【ラフィエル】(上)
……女王よ…
【ニケ】(上)
うむ、わかっている。
ミカヤよ、ものは相談なのだが…

おまえたちの戦いに
私たちも力を貸すことは
できないだろうか?
【ミカヤ】(下)
え、ですが…
【ニケ】
我々がラグズだと
他の者に知れることが
まずいのは理解している。

しかし、何もせずに
ただ待つというのも……
いささか居心地の悪いものでな。
【ミカヤ】
その気持ちは
よく分かる気がします。
でも、やっぱり…
【ニケ】
無理か。
すまん、困らせたな。
【ミカヤ】
いいえ。
こちらこそ、すみません。
オルグが動く
【ニケ】(上)
どうした?
【オルグ】(下)
… … …
【ニケ】(下)
なるほど…それはいい。
【ラフィエル】(上)
名案ですね。
【ミカヤ】(下)

オルグが化身
【ミカヤ】
オルグさん?
ど、どうしたんですか
突然……
【ニケ】(上)
ミカヤ、砂漠には
この犬を連れて行くがいい。
【ミカヤ】
えっ!?
フォーカス移動
【ニケ】(上)
我らラグズは自らの体を
“化身”させて戦う種族。

だが、化身には
かなりの精神力を要すため、
その姿を長く保つことは難しいのだ。

しかし、オルグがいま
やって見せている“半化身”状態…

これならば、1日中でも
獣の姿のままでいられる。
【ミカヤ】(下)
いえ、その、ニケ様…!
【ニケ】
その代償として、
通常の化身に比べると
能力は半減してしまうのだが…

相手がベオクであれば
丁度いいぐらいだろう。
【ミカヤ】
オルグさんを犬だなんて…
【ニケ】
犬と呼ぶには大きすぎるうえ、
愛想もない奴だが…
戦力となることは保障する。
【ミカヤ】
あの、問題は
そうじゃなくって…
【ニケ】
では、ミカヤ。
そなたらの健闘を祈っておるぞ。
【ラフィエル】(上)
どうかお気をつけください。
【ミカヤ】
はぁ……

拠点(ブラッドとローラ)

【ミカヤ】(左端)
…じゃあ、あなたは
ローラの幼馴染なのね?
【ブラッド】(右)
はい。
すいません、帝国なんかに
雇われてて……
【ミカヤ】
ううん。仲間に聞いたわ。
あなたでしょう、助けてくれたのは?
【ブラッド】
ローラを見たら、
どうしても放っておけなくて。
【ローラ】(左)
ありがとう、ブラッド。
【ブラッド】
そういえば、ローラ。
教会はどうなったんだ?

占領統治が始まって
もともといたデインの聖職者は
ほとんどが破門されて収容所送り、

かわりに帝国から新しい司祭が
派遣されてきてるって話だ……
あそこは大丈夫なのか?
【ローラ】
ええ。信者の皆さんは、

『こんなド田舎のオンボロ教会だ、
 すかした帝国の司教どもは
 見向きもしないんだろう。
 ボロで助かったな、司祭様!
 はっはっはっ』…と
話しておられました。

なので、教会をボロにしておいて
くださった女神様への感謝を込め、
日々のお祈りを半時間長くしたのです。
【ブラッド】
そ…そうか。
【ローラ】
そういえば、ブラッド。
いっしょに来たからには
あなたも山賊団の一員ですよ。
【ミカヤ】
え!?
【ブラッド】
山賊…?
【ローラ】
心配しなくても大丈夫。

【暁の団】はミカヤさんのような
若い女性もお勤めの
清く正しい山賊団なんです。
【ブラッド】
そ、そうなのか…?
【ミカヤ】
ち、違…
【ローラ】
私たちも頑張りましょうね。
デインの明日のため、
立派な山賊を目指しましょう。
【ブラッド】
…あ、あぁ……
【ミカヤ】
…………

拠点(暁の団)

【エディ】(左)
あ~あ……
早いとこ王子を見つけて、
さっさとネヴァサに帰りたいぜ。
【レオナルド】(右)
本当にいるのかな……
デインの王子なんて。
【エディ】
いるに決まってるさ!
【レオナルド】
自信満々に答える根拠は?
なに?
【エディ】
ミカヤが捜そうって
言い出したじゃないか!
だから絶対いるんだよ。
【レオナルド】
……そうだね。
ミカヤの占いは当たるから。
【エディ】
だろ?
まあ、万が一いなかったとしても
おれがいるから心配すんな。
【レオナルド】
…?
【エディ】
おれの剣技、最近
かなり磨きがかかってきたの
おまえも知ってるだろ?

次にネヴァサに戻る時には
向かうところ敵なしって
剣使いになってさ、

駐屯軍の連中を
デインから追っ払ってやる!!
【レオナルド】
夢を持つのはいいけど…
もっと現実的なものにしたほうが
いいんじゃないかな。
【エディ】
おれが強くなれないって
言いたいのか!?
【レオナルド】
そうじゃなくて…
エディがどんな達人になっても
できることとできないことがあるって話。

僕だって、自分にできることなら
どんな努力だってするつもりだ。

だけど、僕たちが
どんなに強くなっても
デインの情勢に変化なんて起きない……
【エディ】
そ、それはそうだけど。
なんての? 気合っていうか
ただの目標っていうか…
【レオナルド】
それでも…そんなことを
軽々しく口にするのはよせよ。
…冗談でも、本気で辛い……
【エディ】
ごめん…
【レオナルド】
………こっちこそ……
………………ごめん。
ノイス現れる
【ノイス】(右端)
おいおい、
なに辛気臭くなってるんだ?
ぼうずたち。
レオナルドが左に移動
【エディ】
ノイス。
【ノイス】
…確かに、人にはそれぞれ
身の丈にあった生き方ってのがあるがな。

2人ともまだ若いんだ。
夢も希望も抱えきれんほど
持ってればいいんだよ。
【レオナルド】(左端)
……だけど…
【ノイス】
俺たちの力だけで
デインを取り戻すなんて
でかいことはできんが……

アシュナード王の遺児を見つけて、
デインの旗印の下
帝国の連中と戦うことはできる。

俺たちが強ければ強いほど、
祖国解放が実現する可能性は高い。
そう考えれば、武器を握る腕にも
よりいっそう力が沸こうってもんだろ。
【エディ】
おうっ!
さっすが、ノイス。
年寄りは言うことが違うぜ!!
【ノイス】
年寄りは余計だ。

レオナルド、
おまえも少しは納得したか?
【レオナルド】
…うん。
ありがとう、ノイス。

さすがは年の功だね。
【ノイス】
……ったく。
報われないぜ、俺も。