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会話集/1部 4章 遠く呼ぶ声

ワールドマップ

ベグニオン暦648年 初夏――

大陸北東に位置するデイン王国は
隣国クリミアとの戦いに敗れ

両国の宗主国たるベグニオン帝国の支配下にあった

帝国の派遣した駐屯軍によりデインの戦える
世代の男は皆一様に収容所に送られ

厳しい労働に従事させられていた

残された老人や子供たちも例外なく飢えと貧困に喘ぎ
その日を生きる糧を得ることさえ困難な状況にあった

辛くも帝国軍の手を逃がれた若者たちによって
組織される義賊【暁の団】は

デインの民を救うために戦っていた

しかし、強大な駐屯軍の力により、国情は悪化の一途を
たどるのみであった

そんな折
【暁の団】の少女ミカヤは

先のデイン国王アシュナードの遺児がいるという
情報を手に入れる

治めるべき王族を中心に国がまとまれば
再び祖国を解放することができるかもしれない

ミカヤと仲間たちは希望の糸口を求め
死の砂漠へと足を踏み入れた

オープニング

【サザ】(上)
どうだ、ミカヤ?
【ミカヤ】(下)
…よく、わからない。
でも…近くに
不思議な気配が……
なにかしら、この感じ…
……誰かが呼んでいるような……
【サザ】
どっちの方向だ?
ミカヤが右を向く
【ミカヤ】(下)
……こっち。
【サザ】
俺とミカヤで見てくる。
みんなは外を探ってくれ。
【ノイス】(下)
わかった。
気をつけるんだぞ。
画面暗転
【サザ】(左端)
ここは…古代の遺跡だな。
ベグニオンのグラーヌ砂漠にも
似たような建物の跡があった。
ミカヤ現れる
【ミカヤ】(左)
ずいぶん、古いもののようね。
【サザ】
確か…大洪水より前に栄えていた文明
【マンナズ】によって作られたものらしい。
【ミカヤ】
そうなんだ…
【サザ】
文献によると【マンナズ】は、
俺たちベオクの先祖だと記されているが……
こんなにでかい建物なんだ。
もしかしたら、ベオクより
ラグズのほうに近かったりするのかもな。
ミカヤ中央に移動
【ミカヤ】(中央・左向き)
……
【サザ】
…ん? どうしたんだ?
【ミカヤ】
ちょっと意外だったの。
遺跡に関する知識もそうだけど……
ラグズなんて言葉…以前は使わなかったのに。
【サザ】
俺も日々、成長してるってことだろ。
【ミカヤ】
わたしと離れていた間に、
色々なことを学んだのね。
背ばっかり伸びたのかと思ってた。
【サザ】
どういう意味だよ。
……まあ、3年前の戦いに参加して
考え方は変わったと思うよ。

あの人に出会って…
本当の強さっていうのがどんなものか……
生きるために失っちゃいけない信念とか……
かなり考えさせられたもんな。
【ミカヤ】
また、その人の話?
【サザ】
なんだよ、『また』って。
【ミカヤ】
『また』だから『また』よ。
サザったら、なにかあると
すぐその話にもっていくんだもの。
あなたにとっては恩人で、
人生の目標かもしれないけど……

でも、デインにとっては
仇といってもいい人なのよ?
わたし以外の前では
軽々しく口にしないこと。いいわね?
【サザ】
ちぇっ…
わかってるよ、それぐらい。
ミカヤ右を向く
【ミカヤ】(中央・右向き)
ユンヌ?
……どうしたのかしら?
画面暗転
【ミカヤ】(上)
………………
サザ…! こっちに来て!
サザ出現
【サザ】(上)
!?
すごい…宝の山だ。
【ミカヤ】(上)
これだけあれば、
一生、生活には困らないわね。
【???】(上)
よぉ よぉ よぉ
どうイうこトだぁ?
おレらの留守に。
【???】(下)
ほぅ ほぅ ほぅ
どコの命知らずか知らネえがぁ、
お仕置きしネえといけネえなぁ。
デス出現
【デス】(下)
よぉ よぉ よぉ
おレらの縄張り荒らシて
生きて帰すと思うな、ニンゲン!
ヘル出現
【ヘル】(上)
ほぅ ほぅ ほぅ
ひさしブりの獲物だ。大量だ。
集まれ、牙の兄弟タち!
画面暗転
【サザ】(上)
ミカヤ、みんなに合図だ。
【ミカヤ】(下)
…まかせて!

ミカヤ死亡時

【ミカヤ】(上)
……あ…待って……
…声…… 呼んでいる……のに………
サ………ザ… …………
【サザ】(下)
ミカヤっ!
おいっ! だめだ…
目を開けてくれ! ミカヤ…っ!!

ヘル初戦時

【ヘル】(上)
ほぅ ほぅ ほぅ
まずはこいツを食らってみナぁ!
対ミカヤ
【ヘル】(上)
ガルルァッ!
ニンゲンどモは良い獲物だぁ!
【ミカヤ】(下)
聞いて! わたしたちは別に、
あなたたちの縄張りを
荒らしにきたわけじゃないの。
だから……
【ヘル】(上)
ほぅ ほぅ ほぅ
いいトも聞いてやるトもさ!
おまえら全員やったらナぁ!

ヘル撃破時

【ヘル】(上)
なんてこっタぁ、このおレがぁ~……

デス初戦時

【デス】(上)
よぉ よぉ よぉ
弱っちロいニンゲン、やる気かぁ!
対ミカヤ
【デス】(上)
よぉ よぉ よぉ
おまえベオクの魔道使い。
ピカピカ光る魔法が得意。
【ミカヤ】(下)
わたしたちが財宝を狙ってきたと
思っているなら、それは間違いよ。
あなたたちが退いてくれるなら……
魔法を使ったりしないわ。
【デス】
ボーボー燃える炎じゃなケりゃ、
おれタちゃちっトも怖くない。
ガルァッ! 息の根止めテやる!

デス死亡時

【デス】(上)
いったイ何が、どうなっタぁ~……

クリア後

【ミカヤ】(上)
……やっと…終わった。
これが…ラグズの力なのね。
【サザ】(下)
あぁ。しかし…よく勝てたな。
さっさと、ここを脱出しよう。
また出てきたらことだからな……
【ミカヤ】
そういえば、
ユンヌがまだ…

ユンヌ! どこ!?
【サザ】
まったく、世話のやける鳥だな。
【ミカヤ】
…あ…… 何か…聞こえる……
【サザ】

俺には何も聞こえないけど。
【ミカヤ】
歌声…?
……こっちだわ。
【サザ】
待てよ、ミカヤ!
画面暗転
【ミカヤ】(上)
あなた… あなたは…誰?
画面暗転
【ラフィエル】(左端)
…私はラフィエル……
声に導かれ……ここに来ました。
私を呼ばれたのは…あなたなのですか?
【ミカヤ】(右)
いいえ……
でも…声なら聞こえる……
誰かの声が… ずっと耳の奥で響いている。
【ラフィエル】
では、私たちは……
同じ声を聞いたのでしょうか…
サザ現れる
【サザ】(右端)
あんたたち…ラグズだな。
…鷺の民と、そっちの2人は
獣牙族…なのか?
【ミカヤ】
…サザ?
【ラフィエル】
そうです。ベオクの若者よ。
【サザ】
あんたのその白い翼は……
鷺の民の王族の証だったはずだ。
もしかしたら…リュシオン王子の血族か?
【ラフィエル】
何故……弟の名を?
【サザ】
縁があって…
同じ軍に所属していたことがある。
【ラフィエル】
軍? リュシオンが戦いに加わって…?
あぁ、それよりも……
弟は…生きているのですか!?
【サザ】
フェニキスの鷹王によって
保護されていたんだ。聞いた話では、
父王も一緒に助かっているはずだ。
【ラフィエル】
父上も…あぁ女神よ……
そ、それで…他の者は?
【サザ】
あとはリアーネ姫だけだ。
【ラフィエル】
リアーネですって?
あの小さな末姫リアーネが……
本当に生きているのですね…?
【サザ】
ああ。情報が古いかもしれないが、
3人ともいまは
獣牙族の国ガリアの王宮にいる。
【ラフィエル】
父上…リュシオン…リアーネ……
私は…1人ではない。
1人では…ないのですね… …っ……
ニケ現れる
【ニケ】(左・左向き)
ラフィエル…長話のしすぎだ。
少し心を静めるがいい。
ラフィエル消え、オルグ現れる
【ニケ】(左)
…………
【ミカヤ】
あなたたちは…?
【ニケ】
まず、おまえたちから名乗れ。
ベオクよ。
【サザ】
俺はサザ。
デインの…盗賊だ。
【ミカヤ】
わたしはミカヤ。
不思議な声に導かれ…この場所に来ました。
【ニケ】
……ラフィエルと同じことを言うのだな。
わたしはニケ。
ここより更に東にある国、ハタリの女王だ。
【サザ】
なんだって!?
砂漠の向こうに……国があるのか?
【ニケ】
ラフィエルに出会うまで……
我らも知らずにいたのだ。

あの大洪水の後、
砂漠のこちら側にも生き残った者がいた…
それも、7つもの国家を築くほどに
大勢いたのだとはな。

何しろ、この死の砂漠を間に挟んでいる。
何度か調査隊を四方へ向かわせたが…
生きて戻ることはなかった。
此度も、ラフィエルが強く望まなければ…
実現はしなかったことだろう。
ニケ・オルグ消え、ラフィエル現れる
【ラフィエル】(左)
私は…血族のすべてを失ったと思っていました。
絶望のまま迷い込んだこの砂漠で…
女王に助けられ、ハタリへ………
こちら側に未練はありませんでした。

しかし、3年ほど前から毎夜……
私を呼ぶ…誰かの声が聞こえるのです。
最近になって声は、なお強く……

血族の声ではないと分かっていましたが…
強く呼ぶ声に私は抗うことができず……
無理を言って、連れて来ていただいたのです。

そして…あなたたちに出逢い、
何より嬉しい知らせを得ることができました。

父上と…弟妹たちが生きている…の…だと。

……女神に…感謝いたします……
感謝… っ…
ニケ現れる
【ニケ】(左・左向き)
ラフィエル、やたらに泣くな。
身体にさわるぞ。
【ラフィエル】
…っみませ… っ…
ラフィエル消える
【ニケ】(左)
サザ、ミカヤ… 2人のベオクたちよ。
わたしたちはこちら側のことを知らぬ。
ラフィエルの翼も、病ゆえ
もはや飛ぶことがかなわぬ。

ガリアという国へは陸路で
どう行けばよいか教えてはくれぬだろうか?
【ミカヤ】
ここからデインに抜けて
ガリアに行く方法ですか……
【サザ】
かつての戦争によって…
デインは滅び、いまは帝国の支配下だ。
ラグズのあんたたちだけで
旅をすることは不可能に等しい。

せめてクリミアまで、
俺達が送ってやれればいいんだが…
当分は動けないしな。
【ミカヤ】
クリミア?
ガリアまでではなく?
【サザ】
クリミアにたどり着けば……
あの人がいる。
グレイル傭兵団のアイクは、
ガリア王やその配下の者とも交流がある。
彼を頼るのが、もっとも確実な手段だ。
【ミカヤ】
クリミア解放を果たした英雄……
アイク将軍…………

拠点(街の中で)

【ミカヤ】(中央・右向き)
ねえ、サザ…
気がついてる?
【サザ】(右)
あぁ。ここに着いてから
ずっとだな。
【???】(吹き出しのみ)
………
【サザ】
どうする?
【ミカヤ】
そうね……
…… …… ……
………しない?
【サザ】
分かった。
じゃあ、行こう。
ミカヤ・サザ消える
【???】
!!
メグ現れる
【メグ】(左)

ミカヤ現れる
【ミカヤ】(右)
やっと顔が見られたわ。
サザ現れる
【サザ】(右端)
女の…子、か?
【メグ】
! ! !
メグ消える
【ミカヤ】
あ! 待って。
逃げないで!
メグ現れる
【メグ】(左端)
………
【ミカヤ】
わたしはミカヤ。
占い師よ。
【サザ】
おい、そんな
迂闊に名乗ったりして……
【ミカヤ】
いいの。
この子はだいじょうぶ。
【メグ】
………
【ミカヤ】
こっちは、わたしの弟サザ。
わたしたちは
ネヴァサから来たのよ。
【メグ】
……あ…の………
【ミカヤ】
ん?
【メグ】
…あたし、メグ。
【サザ】
こんな寂れた
砂漠の入り口に何の用だ?
【メグ】
ひとを捜しとるんよ。
とってもとっても
大事なひとを………
【ミカヤ】
たった1人で?
【メグ】
うん。
【サザ】
ここに居れば会えるのか?
【メグ】
分からない。

ここでぷつんと
足取りが途絶えてしもうたから。
あとは砂漠しか……
【ミカヤ】
……わたしたちもね、
ひと捜しをしているところなの。
もしよかったら、いっしょに行く?
【メグ】
いいの!?
【ミカヤ】
あなたさえ、よければ。
【メグ】
ありがとう!
ずっと心細かったんよ。
クリミアから1人じゃったから!
【サザ】
クリミア!?
よくここまで無事だったな……
【ミカヤ】
じゃあ決まりね。
よろしく、メグ。

拠点(行商隊)

【ララベル】(右)
あ、いたいた。
ちょっといいかしら?
【ミカヤ】(左)
ララベルさん、ムストンさんも。
どうしたんですか?
【ララベル】
私たちの商売について、
ミカヤには詳しく話してなかったから。
ご挨拶に来たのよ。
【サザ】(左端)
あんたたちの仕入れた
武器や道具を
俺たちに売ってくれるんだろ?
【ムストン】(右端)
あぁ、そうだ。
日や場所によって品揃えは変わる。
適正価格で奉仕するから
ちょくちょく覗いてやってくれ。
【ミカヤ】
魔道書もあるんですか?
【ムストン】
おう、炎・雷・風・光…
だいたいは取り揃えてるな。
【ララベル】
杖や薬草・傷薬なんかは
私の道具屋を利用してね。

あと、秘密のツテを利用して
「ほりだし物」も扱うことにしたの。
すべて1点売りきりなんだけど、
珍しくて価値のあるものばかりよ。

道具だけじゃなく武器もあるから
買い逃すと後で後悔しちゃうかも。
【ムストン】
とりあえず、
店の宣伝はこんなところだ。
【ララベル】
ご来店、心より
お待ちしているわ。

拠点(行商隊2)

【ジョージ】(右)
よっ!
ちょっと邪魔するぜ。
【ミカヤ】(左)
ジョージさん、ダニエルさん。
【ダニエル】(右端)
僕たちの商売について
少し、説明しておきたいんだ。
【サザ】(左端)
俺がだいたい話した。

ジョージの古物屋では
不要な武器や道具を買い取ってくれる。
ダニエルは……
【ジョージ】
ちょい待ち。
俺たちはミカヤと会話したいんだ。
むさい野郎はお呼びじゃない。
【ダニエル】
こら! ジョージ!
ごめんよ、サザ。

僕の商いのやり方が
少し変わったんだ。
だからそれを聞かせたくて。
【サザ】
分かった。
あんたが話すなら
黙って聞いてることにする。
【ダニエル】
ありがとう。
【ミカヤ】
…ダニエルさんは
何屋さんなんですか?
【ジョージ】
よくぞ聞いてくれた!

こいつはさ、普通の店では
ちょっと手に入らないような
特別な武器を作る名人なんだぜ。
【ダニエル】
武器練成士と言ってほしいね。

…だけど、ここのところ
検閲が厳しくて
材料が思うように集まらない。

もし『使い古しの武器』があれば
譲ってくれないかな。
【ジョージ】
なぁに、方法は簡単だぜ。

古物屋の俺に『使い古しの武器』を
売ってくれれば、それが
自動的にダニエルの手に渡り、
武器練成の材料になるって仕組みだ。
【ダニエル】
作った武器を、より強力な物にするには
幾らかの加工代がかかるけど…
この世に2つとない
自分だけの武器を持つのはいいものだよ。
【ジョージ】
特別に最初の1つ分の材料は
俺がおごってやるからさ。
是非、試してみてくれよな。
ミカヤ!
【ミカヤ】
は、はい…
ありがとうございます。
【サザ】
………
【ダニエル】
それから……
もし『コイン』があったら
おまけをつけてあげられるよ。

とても珍しいものだから、
手に入れたら売ったりしないようにね。

拠点(クルト)

【ミカヤ】(右)
どうしたの、クルト?
こんな場所に1人で。
クルトが右を向く
【クルト】(左)
ミカヤ。

……砂漠を見ていました。
砂が…風に煽られて
さまざまに表情を変えるのが
とても興味深くて。
【ミカヤ】
砂漠は初めてなのね?
【クルト】
はい。
私の生まれ育った国は…
周囲は岩ばかりで。

デインのなにもかもが
珍しくて楽しいんです。
【ミカヤ】
そう。
【クルト】
…聞かないんですね。
【ミカヤ】
え?
【クルト】
私が何者で……
どこから来たのかを。

ミカヤだけじゃない。
他の人もみんな……
私が誰なのかを問わない。
【ミカヤ】
あなたは話したくないでしょ?
自分のこと。
【クルト】
は…はい。
【ミカヤ】
だから聞かないの。
……そういう雰囲気って
黙ってても伝わってくるもの。

クルトはわたしたちの敵じゃない。
優しくて穏やかな人。
それが分かっていれば充分だわ。
【クルト】
………はい。