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会話集/1部 3章 ほのかな光明

オープニング

グレイブ監獄
【ミカヤ】(上)
…みんな、ちゃんと
逃げられたかしら。
【ローラ】(下)
無事、逃げのびて…
司祭様に薬を届けて下さったのだと、
私は信じています。
【ミカヤ】
そうね。
【ララベル】(下)
ねぇ、ちょっと。
腕のとこ血が滲んでるわ。
【ミカヤ】
え…?
【ローラ】(下)
ほ、本当です!
痛かったでしょう?
【ミカヤ】
ううん。
ちっとも気づかなかった。
【ララベル】(下)
こんなとこじゃ、傷薬なんて
気の利いたものはないから……
この布で縛るといいわ。
【ミカヤ】
ありがとうございます。
ええっと、あなたは…?
【ララベル】
私はララベル。
ごらんの通り、この牢の先客よ。
【ミカヤ】
ララベルさん…
【ララベル】
そっちで横になっている
連れのイレースともども、
よろしくね。
【イレース】(上)
…ん……
【ミカヤ】(上)
ララベルさんたちは、
どうしてここに?
【ララベル】
私たちは旅の行商隊の一員で、
あちこちを回っていたんだけどね。
この町に入った途端……

将軍のお召しだ、とかなんとかでさ。
ぜったい嫌だってつっぱねたら…
ここに放り込まれたってわけ。
【ローラ】(上)
女性ばかりを集めて……
どうするつもりなんでしょう?
【ララベル】
そりゃあ、目的は1つでしょうよ。

あぁ、困ったわ。
私には心に決めた
素敵な勇者様がいるっていうのに……
【ローラ】
その方は
助けに来てくださらないのですか?
【ララベル】
無理よ。
この国にはいないんだもの。
いまは遠い空の下……はぁぁ…
【ローラ】
そうですか……
困りましたねぇ。
【???】(上)
…あの……
【ララベル】(下)
あら、あなた話せたのね。
ずっと黙ってたから
言葉が通じないのかと思ったわ。
【???】
……怪我を治すのに…
よかったらこれを。
【ララベル】
なに、これ?
【???】
オリウイ草の葉を煎じた
塗り薬です。
【ララベル】
オリウイ草~?
そんなの初めて聞くわよ?
【???】
え…
【ローラ】(下)
私も…薬草はよく扱いますが、
その名前のものは初めてです。
【ララベル】(下)
ねえ、せっかくだけど…
得体の知れないものはちょっと。
【???】
そ、そうですか…
すみません……
【ミカヤ】(上)
わたし…使います。
【ローラ】(下)
え、でも…
【ララベル】(下)
知ってるの?
オリウイ草。
【ミカヤ】
そうじゃないんですけど。
だいじょうぶ…
きっと効きます。
【ララベル】
…使う本人がそう言うんなら、
止めはしないけどね。
はい。
【ミカヤ】(下)
ありがとうございます。
薬…いただきますね。
【???】(上)
あ……はい!
【ミカヤ】(上)
!?
【ローラ】(下)
どうかしました?
【ミカヤ】
何か物音が…
【ララベル】(下)
看守かしら?
でも、扉は閉まったまま……
画面暗転
【サザ】(下)
…っと。
【ミカヤ】(上)
サザ…!

ユンヌも!
無事だったのね?
【サザ】
遅くなってごめん。
シスターもいっしょか?
【ローラ】(上)
ここにいます。
あの、司祭様は……
【サザ】
大丈夫だ。
ちゃんと薬は届けた。
【ローラ】
あぁ…!
女神様とあなたがたに
心から感謝します!!
【サザ】(下)
とにかく、ここを出よう。

なにか事件があったみたいで
警備は手薄になっている。
逃げるなら今しかない。
【ミカヤ】(上)
サザは
どうやって侵入したの?
【サザ】
明り取り用の天窓からだ。
【ミカヤ】
じゃあ、わたしたちも
そこから…
【ローラ】(下)
む、無理です…!
私にはとてもできません…
【ララベル】(上)
私にも、
イレースにも無理よ。
【サザ】(下)
あれ、あんた確か…
【ララベル】
うふっ 久しぶりね~。
すっかりいい男になったじゃない。
お姉さん、ちょっと見とれちゃったわ。
【ミカヤ】(上)
知り合い?
【サザ】(下)
…ちょっとね。
妙な縁もあったもんだ。

とにかく、牢の鍵を開けるから…
その後で脱出経路を探そう。
画面暗転
【ララベル】(右・右向き)
ほら、起きなさい、イレース!
置いていくわよ。
イレース現れる
【イレース】(右端)
う…ん……
ララベル・イレース消え、???現れる
【???】(右端)
私もいっしょに行って…
構わないのですか?
【ミカヤ】(左)
ええ、もちろん。
【???】
ありがとうございます。
その…ミカヤさん。
【ミカヤ】
…あなたのことは
なんて呼べばいいかしら?
【クルト】(右端)
…クルトと。
【ミカヤ】
わかったわ。
じゃあ行きましょう、クルト。
【クルト】
はい。
画面暗転
【ノイス】(下)
サザ、こっちだ!
【ミカヤ】(上)
ノイス!
エディ、レオナルド!
【エディ】(下)
ミカヤ!!
怪我はないか!?
【ミカヤ】
ええ、だいじょうぶ。
【レオナルド】(下)
ミカヤのことだから
きっと大丈夫って思ってたけど…
心配したよ。
【ミカヤ】
ありがとう。
みんな来てくれて。
【ノイス】(下)
おいおい、感動のご対面は
ここから無事脱出できてからに
したほうがよくないか?
【サザ】(上)
そのとおりだ。
…しかし、こんなところまで
よく侵入できたな?
【ノイス】
理由は分からんのだが、
兵の1人が俺たちをここまで
案内してくれたんだ。
【ミカヤ】(上)
駐屯兵が?
【エディ】(下)
城の周囲を探ってたら
見つかっちゃってさ、
やばいと思って逃げようとしたら

『シスターを救いに来たんなら
 こっちだ』って言われた。
【ローラ】(上)
私…ですか?
【レオナルド】(下)
罠じゃないかとも
思ったんだけど……
傭兵出現
【傭兵】(下)
だ、脱走者だっ!
フォーカス移動
【ミカヤ】(上)
見つかったわ!
【サザ】(下)
強引にでも
突破するしかない…
【サザ】(下)
そうだ…
ミカヤ、これ。
【ミカヤ】(上)
わたしの魔道書…
取り戻してくれたの?
【サザ】
ミカヤが持っていたやつかどうかは
わからないけど…
途中に倉庫があったんで拝借してきた。
【ミカヤ】
ありがとう。
これで戦えるわ…
【サザ】
シスターには杖だ。
【ローラ】(上)
ありがとうございます。
【イレース】(上)
…あの……
私も…戦います。
その魔道書を…貸してください……
【サザ】(下)
え、これか?
イレース、あんた…
光魔法も使えたのか?
【ミカヤ】(上)
サザ…
それは雷の魔道書よ。
【サザ】
そうなのか?
【ミカヤ】
あきれた。
本当に適当に持ってきたのね?
【サザ】
古代文字を読めない俺には、
魔道書の見分けなんかつかないよ。

ほら、これでいいならどうぞ。
【イレース】(上)
……ありがとう。
【ミカヤ】(下)
イレースさん…?
わたしたちがいるから、別に
無理して戦わなくてもいいんですよ。
なんだか、ふらふらしていて…
具合が悪そう…
【ララベル】(上)
いいのよ、ミカヤ。
この子はいつもこんな風なんだから。
【ミカヤ】(下)
でも…
【イレース】(上)
戦いますよ……
私…怒ってるんです……

……ここのお食事…
まずいうえに…量が少なくて……
………許せません。
【ミカヤ】
食べ物の恨み…?
【サザ】(下)
変わんないなあ……
【ララベル】(下)
じゃあ、戦えない
私とこのぼうやは…

邪魔にならないよう
こそこそ逃げ回っているから。
みんな、がんばって!
【クルト】(上)
ご迷惑をおかけします…
どうかお気をつけて。

ローラ→ブラッド

【ローラ】(上)
まさか…あなたは……
ブラッド!?
【ブラッド】(下)
……ローラ…
【ローラ】
あぁ、やっぱり!
でもどうして…
デイン人のあなたが駐屯兵に?
【ブラッド】
…おれが引き取られたのは
ベグニオンの商家だったからな。

デイン人としての過去は捨てた。
【ローラ】
それでも、あなたの体に
流れる血は間違いなく
デインのものなのに…

過去を捨てただなんて……
司祭様がお聞きになれば
どんなに悲しまれるでしょう…
【ブラッド】
……行けよ!
おまえ1人ぐらいなら
見逃してやるから。
【ローラ】
いやです。
【ブラッド】
ローラ、頼む…

妹同然のおまえを
痛めつけるような真似
させないでくれ…
【ローラ】
みんな、司祭様のために
命懸けで戦ってくれました。

その方たちを置き去りにして
私だけ逃げ延びるなんて…できません。
【ブラッド】
…くそっ!
【ローラ】
ブラッド?
【ブラッド】
おれだってわかってた。
ここにいるベグニオンの奴らが
どんなに腐った連中かってな…

けど、下手に歯向かって
収容所送りになるのも
ばかばかしいかって……

でも、もういい。
【ローラ】
じゃあ…
【ブラッド】
司祭様の教えどおり、
自分が正しいと信じる道を選ぶさ。

おまえも他の連中も
ここから逃がしてやる。

ローラ、おれが守ってやるから
傍を離れるんじゃないぞ?
【ローラ】
ブラッド…ありがとう。
やっぱり、あなたは昔のまま。
とっても優しい人なのね。

ミカヤ死亡時

【ミカヤ】(上)
みんな… 早く…外へ……
サザ……
ごめ…なさ…い…… ………
【クルト】(下)
ミカヤさん…!

そんな…私のせいだ……
私が戦っていれば、
こんなことには……

ララベル死亡時

【ララベル】(上)
やだ、ちょっと失敗しちゃったわね。
……この怪我じゃ、ますます
足手まといになるから置いていって。

うん、大丈夫よ。
なんとかして逃げてみせるから。
じゃあ、また後で会いましょう!

クルト死亡時

【クルト】(上)
す…すみません……
こんな状態では……
本当にお邪魔なだけですね。

………ここからは、
自分の力でなんとかしてみます。
後で…またお会いしましょう。

ボナード初戦時

【ボナード】(下)
ええい! 逃がすものか!
逃がすくらいなら切り捨ててくれる!
対ミカヤ
【ボナード】(下)
おとなしく牢へ戻るなら、
命だけは助けてやろう。
ただし、おまえだけだがな。
【ミカヤ】(上)
………何もかもが
自分たちの思惑どおりにいくと
思わないことだわ。
【ボナード】
ところが、いくのだ。
帝国の権威の前には貴様らなど
ただの虫けら同然だからなぁ!?

ボナード撃破時

【ボナード】(下)
ここから逃げても……
貴様らの行く場所など……
どこにも…ない………

クリア後

【ララベル】(左)
それにしても……
私たちは、戦後ずっと
デインで商売をしていたんだけど…

首都近郊に来て驚いたわ。
帝国の駐屯軍が
こんなに幅をきかせてるなんてね…
【ミカヤ】(右)
他の土地では違うんですか?
【ララベル】
あたりまえじゃない!
いくら敗戦国だからといって、
若い者はみな、収容所送りですって?

いつの時代の話よ。
文明国のやる所業とは思えないわ。
【ミカヤ】
…でも、先の戦いでは……
わたしたちの国デインが
クリミアに侵攻し占領しました。

デイン兵だって……
クリミア人に対して、
同じようなことをしたんでしょう?
【ララベル】
そりゃあ、当然…
一部にはそういうところも
あったんでしょうけど。

だけど、投降し服従を誓った
クリミア人に対しては
きちんと扱っていたって聞くわよ。
ジョージ現れる
【ジョージ】(左端)
デイン王アシュナードは、
そりゃあ【狂王】って異名を持つほど
いかれた奴だったけどな。

それでも、クリミアって国そのものを
滅ぼそうとはしなかった。
俺は、そこは評価したいね。
【ミカヤ】
『国そのものを
 滅ぼそうとはしなかった』
…それは、どういう意味ですか?
【ジョージ】
えっ!?
えー…どう言えばいいかな。
ダニエル、交代だ。
ジョージ消え、ダニエル現れる
【ダニエル】(左端)
いいかい? 国っていうものはね、
たくさんの民が健康に働くから在るものなんだ。
どんな偉い王様がいても、
たった1人じゃ国は成り立たない。

農作物を育て収穫したり、
家畜の飼育したり、衣服を仕立てたり…
その上、税金を納めたりね。
そんなこんなは、すべて
その国の民がやってくれるんだから。

国の財産は金銀財宝だけじゃない。
民そのものこそがそうなんだ。
ムストン現れる
【ムストン】(右端)
だから王は、
どんな手段を使ってでも民を支配し
掌握していなくてはならんのだ。

王と民の関係は信頼であれば最高、
力によるものでも…まあ、いいだろうさ。
【ダニエル】
アシュナード王は、それをよく理解していた。
だからこそ必要最低限しか建物を壊さず、
民の命を殺めなかった。

クリミアがたった3年で復興できたのは、
アシュナード王の恩恵によるところも
大きいってことなんだ。
ダニエル消え、ジョージ現れる
【ジョージ】(左端)
けど、いまのベグニオンのやり方は……
デインの民を、まるで
奴隷かなにかのように扱ってる。

このままじゃ、デインって国そのものが
いずれ消えてしまうだろう………
おれは、そう言いたかったってこと。
【ミカヤ】
…どうすればいいんでしょう?
どうすれば…この国は
その運命から逃れられるんですか?
【ララベル】
クリミアみたいに
やればいいんじゃない?
【ミカヤ】
クリミアのように…?
【ララベル】
民が一丸となって、解放軍を組織するのよ。
そして、にっくき駐屯軍と戦って…
国から追い払ってしまうの!
ジョージ消え、ダニエル現れる
【ダニエル】(左端)
ララベル、
そんな簡単なことじゃないよ。
【ムストン】
クリミアには、旗印となるべき
王家の末裔がいたんだ。
それを欠いた状態では、
国を取り戻すところまではやれんだろうな。
【ダニエル】
王1人では国は成り立たない。
だけど、王がいなくても
国はやはり成り立たないんだ。
【ミカヤ】
………
ララベル消え、ジョージ現れる
【ジョージ】(左)
でも、あの噂が本当なら……
旗印はいるんじゃないのか?
【ムストン】
こら、ジョージ!
不確かな情報を
軽々しく口にするもんじゃない。
【ミカヤ】
聞かせてください!
もし、希望があるなら
どんな小さなものでも知りたい……
【ジョージ】
今夜、牢獄の警備が甘かったこととも
関係あるんだけどな。
ジェルド将軍は、王都で起こった
とある事件のために緊急で呼び戻されたらしい。
ムストン消え、サザ現れる
【サザ】(右端)
事件? どんな?
【ジョージ】
『アシュナード王の遺児現る!』
こーんな噂が舞い込んできたらしい。
【ミカヤ】
ほ、ほんとうですか!?
【サザ】
アシュナード王に
子供がいたっていうのか?
そんな話、聞いたことがない。
【ダニエル】
あくまでも噂止まりだけどね。
でも…本物だったら
デインにとって何より幸運なことだろう。
【サザ】
………
【ミカヤ】
遺児は、どこにいるんですか?
【ジョージ】
とりあえず、東にある死の砂漠で
軍を組織するべく活動してるらしい。
行くのかい?
【サザ】
ミカヤ…?
【ミカヤ】
……砂漠では新しい出会いがある。
それは、わたしたちの未来にとって
必要なもの。
【サザ】
だったら決まりだ。
行こう、俺たちの運命に出会いに。
【ジョージ】
そうこなくっちゃ!
おれたちもお供するぜ。
こんな楽しそうなこと、見逃す手はない。